2012年11月22日木曜日

長野県栄村H様邸 造作1

昨日久し振りに恵那に戻って参りました。

11月12日に材料を積み込み昼ごろ出発。
21日に帰宅いたしました。

今回は、最後の北側のパネルと
屋根の下地作り、恵那で造ってきた
階段の取り付けや窓の設置が主な
仕事となりました。









栄村は積雪の多い所だというのは
聞いていたのですが、
雨も多いところで
ラジオで「長野県全域 晴れ」と
流れていても、栄村は
雨なのです。









壁の途中にあるのが階段の踊り場















これが次の段



















下の半分の段は三人でわっせ、わっせと
運び固定















上段は晴れた日にクレーンを使って















上から設置
















微調整をしたら完成












次はサッシの取り付け

H様邸はアルミサッシと木製建具の
二重サッシ
それぞれペアガラスがはいるので
ガラスが4重に













木製建具が入るとアルミサッシは見えなく
なる















とうとうスキー場には雪が降る












宿泊させてもらっている
あんぼの家も雪囲いで
冬支度











晴れた日の通勤路
あぜ道を歩いて近道

久々のお天気の日は何物にも
変えがたく 気持ちがよい














天井の下地にコンパネを張っていく
コンパネを持ち上げながら張るので
作業がきつかった^^*














H様のお母さんが
前の畑でとれたお野菜や
なめこを持たせて
くださる








帰宅する日の朝はとうとう雪が
降った














この工法は屋根が最後になるので
どうしてもパネルが雨に濡れてしまいます。

びしょ濡れになっている姿をみるのは切ないです。ましてやお客様にとっては
なおさらでしょう。

でも、濡れているのは柱の表面だけで、おてんとう様がでれば乾いてしまいます。
建てている間についたしみや汚れは最後にサンダーで一皮削ってオイル仕上げを
するのできれいになります。それが無垢の材料の強みですね。








2012年11月11日日曜日

長野県栄村H様邸 建前3-1

10月26日~11月9日まで栄村の
H様邸の建前に行って参りました。

今回は2階を作っていきます。











2階は間仕切り壁は少なく
大きな梁で支えていきます。











H様には梁の高さが低くないか実際に
確認していただきました。















休憩をしていると
津南新聞さんが取材に


 








実際の記事















だいぶ形が見えてきました。
見学に来られるかたが
口をそろえて
「これは丈夫いわ・・・」
と感心されます。説明しなくても
見ただけで頑丈な作りというのが
わかるのです。




















 

 

長野県栄村H様邸 建前3-2

栄村のこの時期は雨が多く
お休みを戴いた日に秋山郷に

紅葉を見に足を伸ばしました。

行けども行けども素晴らしい紅葉
した山々が続きます。












こんな山が当たり前に私達の
住んでいる周りでもあるといいなあ。
と思いました。







青い屋根の家が”あんぼの家”
出張後半は現場からも見える
”あんぼの家”に宿泊させて
いただくことに










震災の際2階の床が崩れてしまった
そうですがボランティアさんの
力も借りて修復し、ゲストハウスとして
利用することにしたそうです。

私達は3組目の利用者とのこと。







お風呂は毎日温泉に行っています。
村内にいくつか温泉があって
楽しむことができます。
疲れがとれて極楽気分^^



温泉にいくとみなさん挨拶
してくださいます。
それもとびきりの笑顔で!






ブルーシートに覆われたH様邸
国道からみたH様邸

国道では橋や道路の工事で
片側交互通行
信号待ちの車からいつも
注目されています。








次男のGくんがお手伝い
仕事がとっても速いのです!

柱千本の家にスカウトしようかしら?!









テレビ局も撮影に

といっても柱千本の家の取材では
なくて、地震後のH家の様子を
追っているそうです






だいぶ出来てきましたね。
向こう半分は垂木をのせて
仮の天井をのせシートを
被せてあります。
Gくんがお手伝いしてくれた
コーチスクリューを使って
垂木を固定しました。









明日からまた栄村に行ってきます。

「大変ね~」とねぎらいのお言葉を
頂くのですが全然大変じゃなくて
いや、確かに恵那との往復は大変なのですが
栄村での生活が快適で、また栄村で仕事をしたいなあ。
と今から思っています。何か温かい気に包まれているような連帯感のような言葉では
表しがたいものがあります。

都会から移住してきた方ともお話する機会がありましたが栄村の魅力はなんですか?との
問いに「人だ」とおっしゃていました。「田舎はどこにでもあるけど、ここにいる人は
ここにしかいないから」 

栄村は地元の魅力と外からの知恵でますます栄えて行きそうなところです。







岐阜県恵那市松村様 ご契約

10月吉日松村様と建築請負の
契約をさせていただきました。


契約の日はいつも身が引き締まる
思いです。

大切な家作りという仕事を
我々に任せていただいたという
責任を感じます。

そして、今まで建てて下さった方々
これからの方々、応援してくださる方々、
皆さんがいたから
これまで家作りを続けてこられたという
感謝の気持ちでいっぱいになります。

どの方お一人いらっしゃらなくてもこれまで続けて来られなかったでしょう。

これからも一軒一軒大切に作り、お一人お一人の出会いを大切にしていきたいです。

2012年10月24日水曜日

岐阜県恵那市松村様邸 打ち合わせ4

今朝は中央アルプスが真っ白になりました。
恵那で暮らしていて幸せに感じる景色の一つです。


夕べは松村様のお宅へ打ち合わせに行ってきました。
題は打ち合わせ4 となっていますが、合間合間にもお邪魔させてもらっています。

松村様は最初、間取りのことはよく分からないとおっしゃっていましたが、ぜんぜんそんなことは
なくて、平面の間取りを頭の中で立体で捉えて ここはこうした方がいいと思う、とか
こちら側からの階段の上がり方は違和感を覚える。など捉えていらっしゃるのが素晴らしいと
思いました。より、松村様の感性に近づいていっているのでうれしいです。

普通はなかなかこうはいきません。でも、ご安心ください。ここまで立体で捉えることができなくても
丁寧に詰めていけば必ずその方らしい家が出来上がります。


「うちの土地に段差があるのがネックだと思っていた」とおっしゃっていましたが
その段差があったからこそ、松村様らしい個性的な家ができそうです。


明日契約をさせていただく段取りになりました。


2012年10月16日火曜日

長野県栄村H様邸 建前 2

キッチン~リビングまでの外壁と
順番を待つたくさんのパネル
ここにあるのはほんの一部
10月10~15日まで建前の続きに
栄村に行ってきました。



今回は1階の外壁、部屋の間仕切り壁
1階の天井までを作る予定。
 










窓のあるパネル
H様邸は窓がたくさんあります。

このあたりは豪雪地帯なので
家の強度を出すため一般的には
窓が小さめの設計なのですが
柱千本の家は
家本体に強度がある為
開口部をたくさん取ることができます。
  











佐藤林業さんに頼んで切り出して
もらった8メートルの材で作った
通し柱。














これを基礎に沿わせ側面から
たくさんのボルトで頑丈に
固定します。そして、雪の重みを
梁とこの通し柱パネルで支えます。

これは栄村仕様です。












足場の上から眺めると
迷路のよう?!










この日はみんな勢ぞろい!

「ねえねえ、ぼくたちのへやって
どこになるの」



H様のお母様には毎日
お手製の漬物や煮物や
大学いもなど出していただき
本当にありがたいです。

「こんなの口に合うかしら」と言って
出してくださる煮物のおいしいこと!

お嫁さんのご実家のお父様が採った
天然もののまいたけのてんぷらも
絶品でした。


山道を上がるとH様邸のある
集落が見える。










高台からはこんな景色も望める。

コンビにでお昼のものを買って
山の上でランチ。
たくさんの田んぼがあったのにも
驚いた。








タンタン麵
この日は、
中国料理 栄村楼蘭でのランチ
至福の時

なすとひき肉の炒めたのが
最高においしかった。^^








1階の天井パネルを伏せるところ

このパネルが2階の床も兼ねる。
このパネルででも剛性をだすので
家がくしゃけない。







2階の床面











1階キッチンからの眺め
天井が出来て家らしくなる




今回、NPO法人栄村ネットワーク
松尾さんとの出会いがあり、自身の
ブログでも柱千本の家を
紹介してくださいました。

ほんの一週間滞在しただけですが
村の人たちが松尾さんのブログで
村の状況を共有していて、
一体になっているのを感じました。

2012年10月7日日曜日

ワトコオイル


木部に塗料を塗ると好きな色が塗れたり
防カビ効果が有ったり水をはじいたり
するもしれませんが、木の良い性質も
殺してしまうような気がします。

そこで柱千本の家では、そのような
塗料ではなく木の良さを
最大限に引き出してくれるイギリス製の
亜麻仁油を原料としたワトコオイルを
愛用しています。そして、床から壁から
天井まですべてに塗布しています。

ワトコオイルを塗ると透明感のある
艶が出て、年を経るごとに飴色に
変わっていきます。紫外線を浴びると
余計にその効果が出ていわゆる
木が日焼けした状態とは全く
違うのです。

向かって左が白井さん/ムースタイプのワトコを
お土産に。ちょっとしたお手入れには気軽に
使いやすい


 
今日は東京から北三株式会社
営業部ワトコ課の白井さんが
まるごとワトコを塗った家を
見てみたい。との事でわざわざ足を
運んでくださいました。


開口一番「売れないワトコを使って
下さり有難うございます!」

でも、白井さんは木に塗る塗料で
一番優秀なのはワトコだと信じて
25年間ワトコに携わってきたそうです。

「お金をかけて宣伝するのではなく
本当に良いと思った方から口コミで
広がっていって欲しい」

「世の中が塗料に求めているものと全く反対の塗料なんですよ」

「今日この家を見て更にワトコの良さに確信が持てました。
明日からもっと熱弁をふるえます」


とってもバイタリティーのある方でワトコ以外の話でも盛り上がりました。


柱千本の家は建ててからも桧の香りがします。また、湿度の調節も木が自分でしてくれる
ところも大きな魅力の一つですが、ワトコオイルに出会わなかったらせっかくたくさんの木を
使って建てても全くこの恩恵を授からなかったかもしれません。
白井さんがワトコを愛して奮闘してくださったからこそ、こうして柱千本の家もあるのだなあ。
と改めて実感することができました。