2017年2月13日月曜日

宮古島便り (4)

宮古島に来て、早くも一週間になりました。
宮古島にしては寒い日々でしたが、今日は車の窓ガラスを
開けて走ると心地よい気温になりました。

訓練の進み具合は順調で雪国Aさん夫妻も楽しそうです。
雪国Aさんには環境の変化がとても大きく少し休養が
必要かもしれませんが本人は食欲もあり奥さんの手料理を
美味しそうに平らげてすこぶる元気です。

このブログを読んでいる方の中には失語症でもどかしい
日々を過ごしている方もあると思います。
手足が動かないのも困りますが言語障害はそれに劣らず
本人はもどかしさでストレスが大きくなり大変なのです。

私も再発時は言語障害になりました。
自分は正しく発音しているつもりですが相手に伝わらず
もどかしい限りでした。

脳卒中の後遺症は一部を除けば一過性の障害です。
決して一生モノではありません。

「奇跡の復活教室」ではこの障害は治すことはできないので
一生、障害と付き合って生きていくしかありませんと病院で
言われた方々が改善し病院の先生方を不思議がらせた方が
何人もおられます。

脳の復活力は素晴らしいものがあります。
脳卒中で脳は壊れてしまいますが予備で待機している
所に新しいネットワークができて7~10日後には新しい
活動を始めます。

脳は平常時には5パーセントの活動域で
人の生存のすべてを行っています。95パーセントは
まさかの時のために待機しています。最近その部分が
幹細胞状態で待機しているということがわかりました。

損傷の起こった部位に、とって替わる能力を持って待機しているのです。

それならすぐに後遺症障害はなくなりそうですが現実は
そうはなりません。

なぜでしょうか?

脳細胞が体を動かしてはいないからです。

では何が動かしているのか。

脳細胞の中にあるプログラムがすべてを動かしています
決してネットワークがつながって動き出すのではありません

人の体の中にはコントロールしなければならない箇所が無数に存在し受け取らなければならない情報発信センサーも無数にあります。それらとやり取りするするために脳からは
数億本にも及ぶ神経が出ているのです。しかもこの中の5パーセントですべてを賄い95パーセントは予備として存在しています。

脊椎損傷になる人が毎年2~3万人発生するそうですが
その方々も復活の可能性があるのです。
私の知っている方の中にも脊椎を損傷し一生車椅子ですよ。
と言われ3年の自己訓練の結果、日本の100名山踏破を
目標にあと残すところわずかになった方がおられます。

諦めないことと正しい訓練さえすれば不可能はありません。

身体を生存さすプログラムは再構築できます。
正しいプログラムを作らないといけないのです。
外部からの力でプログラムを作ることはできません。
すべて本人が行動した結果としてプログラムはできます
ロボットティチィングの手法そのものです。
ですから患者に無理な動きや道理に合わない行動は
絶対にさせてはいけないのです
いったん記憶したプログラムを修正することは大変な労力を
要します。患者に接する人はこのことを良く理解して当たらないと取り返しのつかないことをしてしまうことになります

定説を覆すことは容易ではありませんが私の関わる方々が
その証人となってくださる日が必ず来ることを信じて
います。

1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

今日の、内容も、非常に参考になりました。今は未だ、入院中の為、電話にて、相談出来ないのは、残念ですが、新しい正しいネットワークを作る為、脳で、思考して、動きをマスターしていきます。次の投稿を楽しみにしています。 奥山