2012年7月31日火曜日

桧さんありがとう!!


 桧の柱は1500年もの長い間強度が低下しません。
 最初の300年位の間に30%も強度を高め、その後1200年をかけてゆっくりと
 強度は下がり伐採時の強さに戻ります。この自分自身を長く保存していく
 仕組みが柱そのものに備わった機能の賜物でしょう。

 その機能を支えているものの中に20種類以上といわれている酵素の働きが
あるのではないかと思います。
一つ一つの酵素の働きは未解明の部分も多く、人間に及ぼす影響も分からない
事ばかりです。
 “カビを防ぐ”“人の精神状態を安定させる”
 などは知られた事ですが、お客様の中にはアトピー性皮膚炎や花粉症、
 冷え性などが改善したとおっしゃる方もいます。

 医学的な検証をしていませんのでこの家に住んだ事との因果関係は分かって
いませんが木々に囲まれて生活していくことにより、住む人の健康にとって
何かの良いことが生まれているとの思いがしてなりません。

 

                                            2010/9月掲載

                                        

2012年7月17日火曜日

住む方の満足感と木の魅力に支えらえた家造り


 私どもの会社はとても小さな会社ですので、モデルハウスというものが
ありません。
お客様が家を見てみたいと言われると、今までに建てさせて戴いたお客様の
家に伺って見せていただくことになります。

 どのお客様も気持ちよく見せて頂き本当に有り難く思います。
そこで、お客様同士お話をしてもらいます。そのお話を傍らで聞かせてもらい
木の家の素晴らしさを改めて教えて貰う事がよくあります。

 この木の家を選んで戴けるのは住んでいらっしゃる方々の大変な満足感と
“木”自身の大きな魅力なのだとつくづく思います。

2012年7月13日金曜日

長野県栄村H様邸 材料 2

丸太の積み込み
8メートルの丸太をはじめ
建具用の丸太を長野県飯田市に
ある製材所に運搬していただき
ました。
我々建材を扱うものは、木材の
乾燥に気を使います。


わざわざ飯田市まで運ぶのは
そちらの製材所の導入している
乾燥機のためです。
こちらの乾燥機にかけると
板に挽いた時の反りが少ない
ので、建具用の材料はこちらの
会社にお願いしています。



8メートルの丸太は4寸角の柱に挽いていただきます。
これを3本合わせて通し柱の役目にします。
ただでさえ丈夫な柱千本の家の壁ですが、栄村の年間4メートルを超える
積雪に耐えられるようさらに強度をだします。
屋根は陸屋根といって平らな屋根にして、雪下ろしをしない家造りを目指しています。
雪下ろしは大変危険な作業で、毎年事故があります。

今年は、柱千本の家で少しでも快適な冬を過ごしていただきたいです。

2012年7月12日木曜日

ほっとほーむ よっといでん(デイサービス)


 今は、豊田市でお年寄りの世話をされる介護施設の建設をしています。
7人の方々とボランティアの人達で運営されているNPOの施設で、毎日
お年寄りの方々が来られ一日楽しく過ごして帰っていかれます。

 昨年、施設を新しく建てようということになって私どものことを知っている方の
紹介で恵那に「柱千本の家」を見学に来られました。
「こんな家でお年寄りのお世話が出来たら今よりもっと喜んでもらえる」
「私達もこんな家でお仕事ができたら本当に幸せ」と今まで出会った事のない
空間に遭遇し本当にびっくりされました。

 「是非この『柱千本の家』を建ててください。お年寄りの方々を喜ばせてあげて
下さい」その場で話がまとまり建てさせていただく事になりました。

 設計プランの話し合いも全員参加で何度となく行いました。長年施設を運営されて
来られた方々の体験から生まれる発想、そして豊田高専の福祉施設の設計を専門に
されている先生の参加も得て練りに練った骨格が出来上がりました。

 それが今、形になりつつあります。多くの物語が生まれた建物です。
家を建てるのは本当に楽しく、素晴らしい出会いが生まれる仕事だと感謝の
毎日です。



                               2011/2月掲載


ほっとほーむ よっといでん さんのブログもどうぞ

2012年7月10日火曜日

ウッドデッキのご注文

北面のデッキ 
ハウスメーカーさんで新築された
Wさんから広いウッドデッキを
作って欲しいとの依頼を受けました。

家の北側は田んぼの広がる景色
なのでこちらに広いデッキを
南面には洗濯物を干したりできる
デッキをと二箇所作ります。

せっかく広いデッキがあっても
周りの視線があるところでは
リラックスできないので
W様のところはとっても条件がいいですね。
それに北側ですと建物で日陰ができるので
過ごしやすいです。





デッキの下 鉄骨の土台
デッキの土台は鉄骨です。
こうしておけば将来修繕する時も
簡単にできます。
私共にとってはごく当たり前の
造りですが、初めて
目の当たりにされたご主人は
「これはいい!!」と
ひどく感心されていました。






デッキ板断面
デッキ板もいつも通り
桧の45ミリの厚さです。これだけ
厚みがあると歩いた時の安心感が
あります。

デッキが出来てくると
「桧でテーブルとベンチも欲しい!」
との事で製作することになりました。

デッキができたらあんな事もしたい
こんな事もしたい!とどんどん
夢が膨らんでいくのでしょう。

お客様のワクワクでこちらも
楽しませて頂けるなんて
なんと良い仕事でしょう・・・

「デッキが出来たら是非遊びにきてね」
とお誘い頂き楽しみです^^/



2012年7月9日月曜日

恵那M様宅の近況


駐車場からM様宅の眺め
M様が恵那に引越しをされて
1ヶ月半近くになりました。

家の前の駐車場に株立ちの
シャラの木とヤマボウシ、
周りにはさざんかを植えさせて
頂き雰囲気が変わりました。

玄関の入り口や車止めには
枕木が使ってあります。




この日はサヤデザインアソシエイツさんに
2階の物入れに勾配天井に合わせて
目隠しのカーテンを設置して頂きました。

少しシャリ感のある落ち着いたグリーンが
家の雰囲気になじんでいます。

M様も「これで片付け仕事もやる気が出る」と
とても喜んでいらっしゃいました。

もうすぐ娘さん家族が泊まりにいらっしゃるので
間に合ってよかったです。


























作業後のおしゃべり
写真の手前に写っているラグマットは
サヤさんに紹介していただいたお店
REAL Style 名古屋
購入された奥様のお気に入り!

一度織物になった布をほぐして
マットに織りなおしたもので素朴な
温かみのあるものでした。

家の周りや中のインテリアもすこしづつ
ご夫婦の理想に近づいていって
とてもお幸せそうでした。


また自然に囲まれた生活も
「とても贅沢な暮らし」と感じて
いるそうです。
名古屋までの電車通勤も恵那から
ですと座って行けるのでとっても
楽だとおっしゃっていました。

最寄り駅までの自転車通勤は
行きは下り坂でよいのですが
帰りは昇り坂で30分かかるので
さすがにまいっているかと思いきや
トレーニングだと思えばなんてことは
ない。とのことです。

確かにジムに通う必要もないですね。^^



ご主人は以前は寝付きが悪く枕元で
本を読むのが常だったそうですが
柱千本の家ではあっという間に眠れてしまうので
驚いたそうです。

「ベッドも布団も枕も一緒なんですけどね・・・」

「あと、この家に住むと都会に仕事に行きたくなくなっちゃうんで
ブログの注意事項に追加しといたほうがいいですよ(冗)」

とも言われてしまいました。

ありがたいような困った話です。^^*















2012年7月6日金曜日

柱千本の家/変化する家


「柱千本の家」はその時々によって変化させていくことの出来る住まいです。


 キッチンの配置を変える・・・、普通でしたら大変な事ですが「柱千本の家」なら
さほど難しいことではありません。朝、調理に使ったキッチンが昼食の調理の時には
全く違った位置に移動している。こんな事がたいしたお金もかけずに実現します。

お年寄りの方がトイレに行くのが大変になった、でも家族に世話をかけさせたく
ないとおっしゃる。そんな時にも簡単に解決します。
1時間もあればベッドの横におしゃれな水洗トイレが設置できます。
ちょっと寝返りをすればそこにはトイレがあります。
ベッドとほとんど同じ高さです。ベッドの横の椅子にかける程度の動作です。

子供部屋を作りたい、そんな時はワンフロアーの一部分を仕切って小部屋を
作りましょう。柱に頼らない工法ですから大きな空間が意のままです。
将来いるかもしれない小部屋などはその時になってからで大丈夫です。
子供さんと一緒に設計図など書いて作ってみたらなんと素晴らしいことでしょう。
ホームセンターに行けば材料は何でも揃っています。作り方がわからない時は
いくらでも相談にのります。

「柱千本の家」はその時に一番欲しい間取りに変化させていくことが可能です。
それが年月を経てもいつも住み良い家である事の条件です。
年を経るごとに味わい深く成長していく、それが「柱千本の家」なのです。

                    
                             2011/3月掲載