2017年1月31日火曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になれますよ (4)

車椅子歩行訓練は3~5mの距離でもできますので長い廊下でなくても大丈夫です。

車椅子が使えない場合は椅子に腰かけて車椅子を漕ぐように
足を動かせば結果は同じことになります。

膝の曲げ伸ばしは座っていてしてください。

効果 (4)動体バランスの練習効果がある

車椅子を漕ぐ訓練は前よりに座って背を背もたれにつけないよう胴体を直立させておこないます。手はひじ掛けを持たずにして
自由に動くようにしておきます。そうすることで移動する車椅子に
安定して座っているよう胴体にある羽状筋を使ってバランスを
とろうとします。立って歩くときに必要な動体バランスの訓練に
なるのです

痙縮は誘発行動をすれば短時間でも少ない行動回数でも
発生します。 

痙縮の解除も短時間であったり一瞬であったりもしますが
多くは時間をかけて忍耐強く訓練した結果として少しずつ
解除することになります。

麻痺した手足を動かす方法として動く姿をイメージして念ずるのは初期の段階で痙縮もなく麻痺しているだけの時は比較的
早く効果が表れます。
動かしたい手足を見つめます、そして目を閉じて頭の中に
今見ていた手足を思い浮かべてその手足を動いて 動いてと
念じます。


手の麻痺の方は

1月25日のあなたの手足は必ず復活します (2)を参考に
して訓練してみてください。
必ず動くようになりますよ。

 うまくいかない場合は質問してください



尾内さんの足の筋肉が幾つも動かせるようになったことは
とても凄いことです。動く幅は少なくても意志で動かすことが
出来るということは脳の中に動かすプログラムができた証拠です
プログラムは繰り返し使うことにより、確かなものになりよりスムーズに動かすことのできるプログラムへと発展していきます。
何度も反復練習すればプログラムは進展しより良いプログラムとなり元通りの動きを再現することが出来るようになります。


どんなに少しでもいいのです
手足を自分の意志で動かせる
素晴らしいではありませんか、麻痺に
ならなければ気付かなかったことに気付かされたのです

動くことがこんなに嬉しいことだなんて
動いていた時は思ってもみないことでした
動き出した手足を大切にして
動くことに感謝して
これからの人生を生きていこうではありませんか。


堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になりますよ (3 )

車椅子訓練法を施術士の皆様にも理解してもらわないと院内での訓練ができないと思いますので説明します。



車椅子訓練法には大きな目的が三つあります。

この訓練で得られる効果は四つあります。

目的 (1) 麻痺足と健足との筋力差の縮小

    (2)  右脳と左脳の連携プレーの訓練

    (3)  足関節(足首)・膝関節・股関節の稼働訓練


効果 (1) 立位では出来ない麻痺足の主要な筋肉のトレーニング
      により筋力差の縮小

    (2) 麻痺足と健足との交互運動のタイミング調整訓練
      が立位の歩行訓練前に転倒の危険なく完了する

    (3)足の主要三関節の稼働訓練が痙縮の誘発の恐れなく
      完了させることが出来る

    (4)動体バランスの訓練も同時に出来る。

上記の訓練がそれぞれ特別な訓練なく車椅子での歩行基礎訓練で自然に身に着けることが出来ます 
この訓練法が優れていることは患者本人が転倒の危険を感じないために身体を緊張させたり全身に力をいれて身構えたりすることなく楽な気分で行えるために痙縮の誘発の危険がなく長時間でもできることです。

説明が長くなりますが良く理解していただきたいので我慢して
読んでください。


目的 (1) 人は歩行時に使っている筋肉の運動量は移動距離に
       対して非常に小さく筋肉の訓練目的で歩行すれば
       多くの距離を移動しなければなりません
        
       片麻痺の者が歩行によって筋肉トレーニングなど
       不可能です

       車椅子歩行訓練は
       1・膝を伸ばすことから始めます。この時の稼働筋肉
         は大腿部前側にあります
       2・踵で床をとらえて車椅子を引き寄せて前進させます
         この時の稼働筋肉は大腿部裏側にあります
       3・車いすが前進すると爪先で押し出すように床を
         蹴るような動作になりますこの時の稼働筋肉は
         脹脛( ふくらはぎ )にあります
       4・次の動作のため大腿を持ち上げ1・の動作の
         準備をしますこの時の稼働筋肉は大腿の付け根
         から背骨に繋がるとても強力な筋肉です
         1・の時には爪先を上げて膝を伸ばしますが
         その時は、すね、にある筋肉が働きます。


足が車椅子を一足分進める間に脚にある主要な筋肉が幾つも
稼働することになります。足を動かす筋肉は全部で53もあります
脳は両足で100以上になる筋肉を絶妙なタイミングで交互に動かし歩行を実現しています。

目的(2)
はこの両足の交互動作のタイミング訓練を座っていて
車椅子を漕ぐことにより安全に実現できます。

目的(3)は上記の 1・2・3・4・の動作をすることにより各関節は
     必然的に動くことになり稼働訓練になるのです


歩行リハビリ訓練で立位ゃ歩行訓練に伴って装具をつけることは絶対にしてはいけません。装具をつけなければ危険と思われる
患者に立位や歩行行為を指導することは足の各筋肉を使うことを
放棄させると同じです。足の主要三関節の一つにギブスを装着し
関節の動きを固定すればその影響は他の二関節にもおよび 
足全体の動きを三関節とも稼働させずに足を運ぶ動きになります
よくあるぶんまわし歩行や腰で足を持ち上げて歩く歩き方を定着させることになります。

指導してほしいのは麻痺している足の主要筋肉の再稼働の
方法と必要性です大変忍耐力のいる訓練ですが
ベットのところでできるので方法だけ教えて自主訓練してもらえば
高次脳機能障害さえなければ人によって時間差はありますができるようになります。


2017年1月30日月曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になれますよ (2)

リハビリでの立位の練習はとても危険です
危険は転倒でなく痙縮の誘発です

痙縮は防ぐことが出来ますこのブログを遡ってみてください。

痙縮か麻痺だけかでは元の身体に戻るための難易度は
比較になりません。

麻痺は脳卒中の後遺症ですが痙縮は無知が原因です。

知識さえあれば防ぐことが出来ます。

患者のためを思って努力してくださっている施術士の皆様の行為が

逆に復活の最大の障害を誘発することに繋がるとは
何と皮肉なことでしょう。

施術士の皆様は患者が元の身体になって喜んでもらうことだけを

願って日々努力しておられるのです。

私がリハビリテーション病院で接した施術士の方々のこの道を選んだ理由は自らの体験や

家族や知人の体験などがきっかけとなった人が何人もおられました。
治したいのです。そして患者とともに喜びたいのですそのためにこの道を選んだのですから。


正しい訓練法で訓練すれば後遺症からの完全復活は可能なのです。

ですがその訓練法が無いのです。
その結果多くの不自由な人々が生まれてしまうのです


私が行っている訓練法では改善する人が多くいますがまだ一般的ではありません

常識とは正反対のこともありプロの方々には受け入れがたく
堀尾式訓練法を普及させることは容易でないかもしれませんが
堀尾式訓練法によって各地で改善する人たちに夢を託して麻痺で苦しむ人のいない社会を目指したいと思っています。


前置きが長くなってしまいました。


痙縮は少しずつ改善していく場合と突然解除され
跡形もなく完全に元にもどる場合があります。
どちらも訓練を継続することにより起こります。

歩行を奪われた患者にとって歩行はどうしても取り戻したいことです

歩行訓練で立って歩くことを訓練するのは足の基礎訓練終了後、最後の最後です、それまでは立位は絶対してはいけません。
取り返しのつかない結果を招きます。
装具をつけての立位ゃ歩行訓練は永久に元の身体には戻れなくする行為そのものです。


足の基礎訓練は前に書いた通りです。

基礎訓練が進んできたら
具体的に歩行の準備訓練をしていきます。
左右の足の筋力バランスを整えること、そして
麻痺足に脚運び(まねき)を教育することの二つが
大切な歩行のための準備です

左右の足の筋力差は、麻痺足ゼロ%、健足百%、の違いです

このままで体重をかけることは骨格に大変なダメージを与えます
すぐには障害はないかもしれませんが長い年月では無視できません。

準備訓練に最適な道具は 車椅子です

準備訓練にこれほど最適な道具はありません。

車いすに座ります やや前よりにすわります 

足置きのステップは起こしておいて足を直接床につけます。
裸足が良いのですができない場合は底の薄い履物を履きます

足で漕いで前に車椅子を進めます。

健足ではできますが麻痺足では進めることはできません。

今は出来なくても、どちらの足でも漕ぐことが出来るようになりますから
辛抱強く続けてください。

膝を伸ばして踵を床につけて車椅子を引き寄せます

麻痺足ではできませんから手で車椅子の車輪を回して
手伝います。
少しずつ車いすが前に移動し踵だけが床についていたのが
足裏全体になりもっと進むと爪先だけが床についている
状態になります。そうしたら爪先で床を後ろに蹴りだすようにして
車椅子を前に押し出します。

この動作を左右の足で交互にしながら車椅子を進めます


大事なことは膝を伸ばして踵から動きをはじめ最後は爪先で

車椅子を押し出す動作で終了することです

これは歩いている足の基本動作を麻痺足に訓練する最高の方法です

左右交互にしますから横から足を見ていると足は歩いているように見えます

自然に歩くことが身に付きます。


足が普通に歩いているように見えないといけません。


はじめは小幅でチョコ チョコとしかできない方も

慣れてくれば普通に歩いているように
動かすことが出来るようになります。

この訓練は足の痙縮解除にも大変有効です

一日何時間も練習してください

この訓練はかなりエネルギーのいる訓練ですから
身体は疲れご飯は美味しく夜はよく眠れるようになります。

疲れたら万歳の姿勢になり上体をのけぞらせて深呼吸をします
麻痺手も健手で持ち上げて万歳します
不思議と力が湧いて訓練を続けられます


車椅子訓練法に勝る歩行訓練はありません
堀尾式訓練法では車椅子歩行訓練は
最重要な訓練で最も効果的なメニューです


次回に車椅子訓練がなぜ良いのか
具体的に説明します。



2017年1月29日日曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になれますよ (1)

2通目のコメント読ませていただきました

コメントと私のやり取りが他の方にも

参考に成ると思いますので個人的な指導ではなく
公開指導としてコメントも公開させていただいての指導とします。

他の方も質問などありましたらコメントしてください



手も足も麻痺の後遺症で難儀しておられるようですが

必ず元の身体に戻れますから安心してください

ですが簡単ではありませんので覚悟してください

元の身体に戻るには訓練以外ありませんが
正しい訓練をすることが何より大切です

今のリハビリ技術では正しい訓練法が確立されているわけではありません

日本ばかりでなく世界中がそうなのです。


今回は足の訓練についてのみ話します。


今の段階で立位の練習はしないでください

動体バランスが取れないうちは絶対立ち上がってはいけません
立てば脳は転倒防止モードになり体中に力を入れて
必死に倒れないよう踏ん張ることになります

その結果腕には力を入れ肘を曲げ指は握りしめます。

腕や指の痙縮誘発になります。

身体のどこでも力を入れれば痙縮を誘発します。

力を入れることは絶対にしないことです。

立つこと
は最後の最後です
立つ前に足の基礎訓練をしなければいけません
これは座位でてきますから体のどこも緊張することなく
痙縮の心配もありません。


爪先上げ(足関節) ・ 踵上げ(足関節) ・ 膝の曲げ伸ばし(膝関節) 大腿の上げ下ろし(股関節)の基礎訓練内容は関節の稼働訓練です
これだけができるようになることが必須条件です

できるようになったら大腿側筋(膝関節の左右の安定化筋)の訓練をします。

大腿側筋の訓練は横向きに寝て大腿の曲げ伸ばしを行います寝る向きは左右とも行います。

手の痙縮の誘発原因は立位の訓練にあるのです 上記の基礎訓練の完了前には絶対に

立位にはならないでください。
足も緊張して力を入れますから足の各筋肉が痙縮になります。

立てば全身をこわばらせ極度に緊張し転倒と闘いながらの必死の覚悟で立っているのです

これは体験しないとそんな大げさなといわれそうですが麻痺患者はそんな思いで
必死に立つことをするのです 体の各部に痙縮を誘発させる行為そのものです。

リハビリテーション病院には何か月も入院していられます

足の基礎訓練をする時間は十分すぎるほどの時間があります。ですが何もしないで
ベッドで寝ている暇はありません。足の基礎訓練は何十時間では完了しないでしょう
百時間単位の時間を要します とても多いように思いますが病院にいる時間数からすれば
十分休息をとりながらでも達成できます。

歩けるようになるのに基礎訓練に要する時間は九割で後の一割で歩けるようになります。



基礎訓練が終われば歩くことはたやすいことです

どちらが麻痺足かわからないようになります
そしたら素晴らしい人生が待ってます 楽しみですよ。














2017年1月28日土曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|少しでも動けば素晴らしいことです

指が少し動くようになりましたという
コメントをいただきました。

動かない指を動かすようにすることは
大変むつかしいですが
少しでも動くようになったことは努力の成果だと
思います。

少しでも動けばそれを少しずつ大きな動きにしていけます。
元のように仕事のできる手に戻ることの入り口に
到達できたのです。
それだけでもすごいことです 

ここまで来ることができないためにほとんどの人が
手は動かないものとして諦めざるを得ないのです。

少し動くのがどのように動くのか詳しく分かればありがたいのですがコメントしてください

あなたの手は必ず復活します。
足には麻痺はありませんでしたか。

指が動いて指としての仕事ができるようになれば
腕は特別訓練しなくても動くようになります。

指が動いて使えるようになる前に腕を動かす練習は
指を動かす練習の阻害要因になりますから絶対しないでください。

指の練習には反復練習が効果的ですが続けて何十回も
動かし続けるのは効果的ではありません。

力を抜いて、必要以上に力を入れないように5回繰り返して
1~2分休みます
決して力を入れて動かさないよう。
重要なことは動く大きさでなく動きは小さくてもいいので
力を入れなくても動くようにすることです。

必ず元のようになることを信じて
練習してください
そしたらきっと元のようになりますよ


病状経過など詳しく分かれば
アドバイスできることがあると思います。





















2017年1月25日水曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|貴方の手足は必ず復活します (2)

「本が届きました」

電話で指導している男性からでした

復活訓練の参考にしてもらおうと購入してもらった本を送ったので
届いた報告でした

お送りしたのは私の著書の 「奇跡の復活」 と 「続 奇跡の復活」です

「続 奇跡の復活」は私の行っている訓練教室で改善した皆さんの
実例を綴ったものでホチキスで閉じた340ページほどの手製の本です。

教室での訓練は正にドラマ です。改善過程は感動ドラマそのものです



「指が早く動く様になりました」


男性の声が嬉しそうです

よほど一生懸命に練習したのでしょう
指を動かそうとする意思に敏感に反応するようになったのです

ほんのわずかでも動くようになれば練習できます。

どんなに僅かでも動くようになりさえすればいいのです

今年になってから5人の指が動く様になりました

これからも麻痺している指の動く人の増えるのが楽しみです

動かなかった指が動いたならどんなに嬉しいでしょう
私も初めて指が動いた時のうれしさは言葉で言えるものでは
ありませんでした。

手が麻痺し動かないで不自由しておられる方は

数えきれないくらいなのでしょう

ものは試してみないとわかりません。

堀尾式復活法もそうです

指を動かしたいと思っている皆様 堀尾式復活法を試してみませんか

これからその方法を書きますから試してください。


拘縮になっていなければ経過年数は関係ありませんからどなたも挑戦してみてください。


麻痺して握っている指を健康な方の手で一本だけ伸ばしてください。


力を抜いてすこしづつゆっくり伸ばします。伸ばした指先の
腹部分を健康な方のゆびで押して反対に反り曲げます
痛みを感ずるほどにしてはいけません。

ここからが大切なところです


押さえられている麻痺指先に力を入れて押し返してください


麻痺指に力は入らないかもしれませんが精一杯押し返してください


押し返したらゆっくり力を抜きます それを3~5回繰り返したら

押さえている健康な方の指をゆっくりと放します。

押さえられていた指はのびたままになっていますか
なっていなかったらまた繰り返します。真っ直ぐに伸びて居なくて少し曲がっていてもいいですよ その指先を握るように力を入れます。
強い力を入れて握ろうとしてはいけません。最小限の力で握ります少しでも動いたら握るのをやめて開く方に力を入れます

1ミリでも動けば大成功です


一度で成功しなくても何回も挑戦してください。


手は必ず応えてくれます


信じてください指の動くことを 指は壊れていません


指を動かす脳は素晴らしい復活力を発揮します。


貴方は素晴らしい脳と指を持っています 指は動きたくて


仕方ないのです 動いて仕事をしたいのです


動かしてやるのはあなたです。動くのはあなたの指です。

必ず動きます 指は動くのを待っています さあ動かしましょう


1ミリでも動けばこんな嬉しいことはありません  それは元通りに


なる証しなのです。


2017年1月23日月曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|貴方の手足は必ず復活します (1)


麻痺した手足は必ず動きます。
脳卒中で失うものは何もありません

脳卒中は神様からの贈り物なのです。

麻痺した手足が動けばもらえます
言葉では言えないくらい、それは素晴らしい贈り物なのです。


脳卒中になった人は

誰でももらうことが出来るのです。
脳卒中は絶望などとは正反対の出来事なのです。

私は自信をもってそう言えます。

手足はよみがえる日がきます、誰の上にも
悲しむことはありません。

手足が動かず 話すこともできなく

こまっている方のところに元気をあげようと
請われるままにさまざまの地に行きました

元気をあげようと行ったのに元気を

もらってかえるところばかりでした

手足が動いたと涙ながらに喜んでもらい

言葉が伝わったと家族で感動しあい

健常者から見れば些細なことでも

涙に代わるのです。


現在電話で指導している40代の男性がいます。


一月の中旬、宮古島にいた私の携帯に


若い女性から電話がありました。

世界で一番尊敬している私の大切な人です。

何が有っても私は一生寄り添って生きていきます。
言葉では言い尽くせぬ恩があります
どんなことをしてでも彼を救いたいのです。

携帯からの声には彼のことを想う気持ちが

あふれるように伝わってきます。

大切な人が突然脳卒中になり入院してしまい

リハビリに励んでいますが不安でいっぱいなのです。

すぐにとんで行ってあげたいと思いました

ですが私のところからはとても遠く、すぐには行くことが出来ません。
しかも宮古島から帰るのは5月のはじめです。
どうしようもありません。

今は各地の方から電話で相談を受けることが仕事のような

毎日です-----そうだ電話がある。

私の行う訓練は会う必要がない。

身体に触ったりマッサージしたり
運動の補助もしない、それなら電話でも十分なのでは。


これから電話で指導しましょう。


電話で、ですか?


ええ電話です。


言葉さえ伝われば訓練はできます。



半信半疑だったことでしょうが

電話で指導することになりました。

その男性の声は明るくはきはきしています。

よくある沈みがちで自信のない声ではありません。
これなら麻痺からの脱出は可能だ、私は確信しました。

今日も6時半に電話がありました。

足の基礎訓練をしてもらっています。
基礎訓練は大変です。地道な努力を忍耐力で
継続しなければなりません。


一生懸命していますがなかなか成果が

現れません。このやり方で大丈夫ですか。

電話の向こうからの声です。


訓練は成果が出ないと続けられません。

今日は手の訓練をしましょう。
手は足よりはるかに成果をだしやすいですからね。

始めてから1時間もすると指が一本ずつ動くようになり

8時過ぎには5本全部の指が動くようになりました。
電話の向こうには彼女も来ていて
二人で動くようになった指に喜んでいる様子が私もその場に
いるように伝わってきました。

どんなに嬉しかったことでしょう。

ほんのわずかの動きでも二人には
持ちきれないほどの喜びになったことでしょう。

二人はもらえたのです

神様からの贈り物を

これからももらえますよ。訓練の成果が

出るたびに。


電話を終わった私の心も大きな幸せで

いっぱいになっていました。


2017年1月22日日曜日

麻痺に痙縮ほど恐ろしいものは無い (2)

前回に続いて痙縮について話しましょう。
痙縮については何回も書きましたので
読み返してください。

強調しておきたいのは。

痙縮は脳卒中の後遺症では無いことです。
後遺症は麻痺だけです
痙縮は麻痺に伴って発生したのではなく
リハビリしたことで発生したのです。
麻痺を治すためにしたリハビリが
麻痺より恐ろしい痙縮を誘発させてしまったのです。
リハビリとは反対によみがえることのできない身体になってしまったのです。
これでは施術士の方も患者も泣くに泣けません。
元の身体に戻してあげようと一生懸命努力した施術士の努力も
むくわれるどころか結果的には再起不能の身体にしてしまうことだったのです。

私のお会いした施術士の方々は奉仕精神にあふれ麻痺を治して患者と

一緒に喜びを分かち合うことを夢にこの道に進まれた方ばかりでした。

全国の施術士の皆様も思いは一緒でしょう。


恐ろしい痙縮の発生原理と防ぎ方は解明できました。

これを一刻も早く普及させることが急務です


痙縮に対する私の考え方への認識は施術士の方にも患者にもありません。


今 現在痙縮を防ぐには通常のリハビリを受けないことしかありません。


それでは麻痺は治らないではないかといわれそうですが
それなら今、リハビリ病院で麻痺は治っているのですかと言わなければなりません。
リハビリ病院で誰も治っている人がいなくて受けたショックを今でも
忘れることはできません。


今の私には痙縮の発生原理と防ぎ方を施術士の皆様に理解していただき
それを現場で生かし患者とともに喜べる日が一日でも早く来るのを祈るしかありません。

患者の皆様で、すでに痙縮が有り手足が動かない場合は仕方ありませんが

それでも諦めることはありません。

今日も教室で感動的なことがありました。


昨年 11月末から 土日曜日だけ教室に通われた49歳の男性は

 麻痺して痙縮を起こし握ったままだった左手の指で   一・ 二 ・三・ 四・ 五 と
指を曲げながら数えることが出来るようになりました。
今日は通いだして14回目でした。
動画でお見せしようとしましたが、うまくいきませんので次回には
お見せしようと思います。

痙縮になって握ったままの指が3か月もかからず

動き出したのです。

信じられないことですが事実です。

痙縮を解くことは一般的に不可能に近いことですが
その男性にはできたのです。
これで仕事のできる手になるよう練習することが
できるようになったのです。


リハビリ病院 退院時に動いていない手を動くようにするのは
大変難しく諦めるしかありませんでしたがそんなことはありません。

手と足では手のほうが比較にならないくらい復活させやすいのです。

今 手が動かないで不自由しておられる方も多いと思いますが
希望を持ってください。
貴方の手は必ず動きます
手は壊れてはいないのです。
動かすのは貴方しかできません。
なぜならその手は貴方の手ですから。
動くのを一番待っているのは手なのです
貴方の手は早く仕事をしたくてならないのです
動かしてやりましょう貴方の手を 動かせるのは貴方だけです。


動く その日は きっときます 信じてください




2017年1月21日土曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|麻痺に痙縮ほど恐ろしいものは無い (1)

このブログは脳卒中後遺症麻痺で苦しむ人の
いない社会を夢見て綴っています。

脳卒中で怖いのは麻痺で動けなくなること。

多くの方はそう思っていると思います。

私もそう思っていました。

がそうではなかったのです。

麻痺がおこるのは脳に障害が発生した結果として

仕方ありませんが脳の障害時ではなく
回復期にもっと怖くて脱出不能の障害が起こるのです。

回復期に起こる障害は脳の障害に直接関係がありません。

直接ではありませんが無縁ではありません。

この障害は脳の障害や麻痺よりも後から発生します。

したがって脳におこった障害とは性質が違います。

最初に起こる麻痺は脳に有った手足を動かすプログラム

消失で起こりますが

回復期に起こるこの障害は身体を動かすプログラムを

制作する過程で起こるのです

作り方に間違いがあって欠陥プログラムになってしまったのです。


一度できてしまった脳内プログラムは消去したり

削除したりが不可能に近く修正することも困難です。

したがってプログラム作成には細心の注意が必要なのです

それより前にプログラムを作っているという認識が
無ければいけませんがそんなものは全くないのが現実です。

脳内プログラムの制作はロボットティチングの手法にそっくりです。

ロボットでは実際にリモコンなどで動きをさせて
動いた過程にたどった座標値をリアルタイムに記憶させ
次には内部のメモリーに記憶した座標値を読み込ませ
それに従って自律的に動きを忠実に再現させます。

私は人間の脳内でも同じことが起こっていると思っています。

自分の意志で動かした動きを脳は記憶してそれをプログラムに
していくのだと思います。
自分の意志で動かすというところが大切です。
他人や機械で外部から力を加えたのではプログラムを作りません。

なぜなら目的をもって意志で動かしたときは筋肉の長さの

変位量は脳にとって目的遂行のために重要な情報であり記憶しますが。
外部の力で変化した変位量は脳にとってさして重要では
ありません。なぜなら自分の意志でコントロールしていないので
動かす目的がなく目的遂のために制御する必要はなく
変位量の監視は無駄なことになるからです。
脳は無駄なことはしません。無駄に見えることも
脳が必要と思えば記憶しますが。

人間の身体はすべて脳内にあるプログラムによって

動いています。人間が見ている脳の内部はすべて
ハード(機構 )の部分で実際に手足を動かしているのは目で見ることは
不可能のプログラムなのです。

ここまで読まれて頷かれるか面白いと思われた方は

麻痺から脱出できる可能性大です。
同じように思われた施術士の方は工学的思考のある方で
麻痺を治すことのできる方です。

ばかな素人のたわごとと思った方が多いのでは

無いでしょうか。でも残念ながら世の中はそれが主流で
私は変わり者でしかありません、が訊く価値はありますよ。

なぜせっかく作ったプログラムに

欠陥が生じたのかそれが問題なのです
次回はなぜ欠陥プログラムができてしまったのかを
話しましょう。




















2017年1月20日金曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|痙縮を防いで麻痺から復活を (2)

今日は足の話と歩くことの話をしましょう。

足といえばすぐに立つそして歩くと思いますが

足が麻痺した場合は立つことはおろか
歩く動作は足の全関節が意志通り自由に動かせるまでは
絶対にしてはいけません。
取り返しのつかないことになります。

足には歩くことで避けて通れない重要な関節が

三か所あります

下から

足関節(足首)
ひざ関節
股関節
の三つです

この三つは密接に連携していて

どれか一つに不具合があるとほかの二つにも
影響し足全体の脚運びが不自然になるか
最悪できなくなります。

足は左右が連携して交互に動きますが

この連携して動くことこそが足の訓練が
難しい一番の理由なのです。

手の訓練と比べたら足の訓練は難易度が

格段の差で高くなります。

現実には足は動くが手が動かない人のほうが

多いではないかという意見があると思いますが。

手は左右の連携に大変融通が利きますが(アバウトでもよい)

足は左右の動作に時間的誤差が限りなくゼロでなくてはならず
動作形態も左右に差が許されません。

当教室では歩くということの基準があります


1 ウエストのベルトラインが水平を保って前進できること

2 腰の高さが上下に波打たず歩けること


3    肩が左右に揺れず前進できること


この三つが完全にできなくてもできるだけできるよう努力するのが

歩くことの目標です。

脳卒中になる前には 1. 2. 3 の条件をほとんどの人は完全に実行できていたのです。
足が壊れたわけではありませんから脳内に元通りのプログラムさえできれば
元通り歩けるはずです。
完全に元通りとはいかなくてもすぐにはどちらが麻痺足だったのか他人に分からないようになってくださいというのが目標です。

ですが条件をクリヤーして歩けるようになる人はわずかか
いないに等しいのです。

リハビリ病院を退院して年数を経てこられる方々は見違えるように
改善しますが条件を三つともが完全にできるようになるのは至難の業です。

何が完全復活の障害になるのでしょうか。

どなたにもある痙縮がその障害になってしまうのです。
痙縮さえなければ完全復活はそんなに難しくはありません。

発症してまだ急性期病院にいる方は完全復活の可能性は
非常に大きいものがあります。

次回から歩くことへの完全復活を目指しての
訓練を詳しく解説しますので参考にしてください。

まだ痙縮を起こしていない方はぜひ参考にして
元通りの歩きを取り戻してください。


痙縮さえ起こしてなければ条件をクリヤーして
歩けるようになります。