2012年6月26日火曜日

財産になる家を


 使用している杉や桧が、一部の部材を除いてすべて縦使いになっています。
普通の家は一番下で家の全部を支えている土台すらも横使いです。
木材は縦と横とではその強さに710倍も強さに違いがあります。新聞紙を
丸めて筒を作り、縦と横から押さえてみればどちらが強いかがすぐわかります。
30年で建て替えるのであればこの事はあまり問題にはなりませんが、世代を
超えて使い続けようとすると、木は縦に使うことが重要になってきます。

 今のように平均30年弱で建て替えることがいつまでできるのか、世界の情勢を
見ていると大変不安になります。

家は大型消耗品ではありません。

 今から建てる家は、何世代にも使い続けていけることを真剣に考えて
建てなくはいけない時代になってきていると思います。

2012年6月22日金曜日

ご見学


今朝お電話を頂き名古屋から
ご家族で見学にいらっしゃいました。

森の健康診断を主催されている方から
何年も前に
「破壊実験をしても壊れない家が
あるんだよ」と聞いていて
今回家を建てよう!と思った時
この言葉が頭に残り「選択肢の一つ
として考えてみたい。」との事でした。

2歳の双子の男の子に壊されない
家がいい。と言われるくらいヤンチャ
盛りのお子さんたちも、家は
「気に入った」とお父さんに抱えられながら
言ってくれました。


ご自身も里山の研究をされているそうで
家を建てることによって山が変わっていく事に繋がる。
ということに価値を感じていらっしゃるようでした。

設計者はお客様とわたし


 先月の「柱千本の家」お知らせ紙面を沢山の方々に見ていただき有難う御座いました。登場して下さった方々へ記者さんが取材をされた話を聞くと家造りはお客様と二人三脚なんだとつくづく思います。お客様がこれから何世代にも渡って住み続けられる家、それはお客様にとって理想の家でなければ・・・。

 「柱千本の家」が大好きで、今まで建てた家を全部見学された方が「同じ業者が
建てたとは思えない、全部がまるで違う考えで設計されている」と言われました。
私達にはモデルになる設計プランも標準的な考えもなくお客様と住まいについての
話し合いを始めます。お客様も家の設計について専門的な知識のある方ばかりでは
有りませんしその必要もありません。食事はどんな風に、食事の支度は、くつろぐ
時は、入浴は、子育ては、寝るときは、お客様を迎える時は、老後になったら等々、
皆さんが思い描かれる姿はみんな違います。

新しい家が出来たらこんな暮らしをしてみたいというお客様の夢にいかに近づいた
家を建てることができるか・・・
いつもお客様との二人三脚です。 





                             201111月 掲載

2012年6月19日火曜日

新たな出会い/ご見学

いらっしゃいませ~
今日は6月だというのに台風が
上陸するという日でしたが
愛知県から7名の方が
恵那のK様邸に
見学にいらっしゃいました。











「ロフトの感じがいいですねえ」
愛知県の設楽町でご自身の
山の木でご自身の山に家を
建てて山を再生させたい!
との夢(というより
もう計画と言ってよいでしょう)
を語られていました。

このように木が活かされて家が
建てられていることに感心された
ご様子です。

同伴の方々は
家造りから森作りまでいっしょに
楽しみたいと考えている
きこりさんや家具職人さんや
建築士の方々です。

2歳のぼくも参加!
facebookを通じて知り合ったそうで
同じ考えの人が繋がりやすい
時代になったんだな。
と感じました。















この後、6年前に建てさせて
いただいたH様のお宅にも
お邪魔しました。
こちらは桧がさらに飴色に変化しています。

H様も「こうして皆さんのお話が聞けるのが
うれしい」と新たな出会いを喜んでくださって
いました。
 



2012年6月18日月曜日

目指すのは究極の間取り


一生を通じての究極の間取りはあるのでしょうか?

住む人の歳・家族構成・季節・環境・その他の要因により間取り(住まい)への
要求は刻々と変化します。この変化する要求に答え続けてくれる家が有れば
これは究極の間取りを備えた住まいと言えるでしょう。
そんな家を造りたい、少しでもそんな家造りに近付きたい。まだまだ試行錯誤の
毎日です。

 私たちは建てるごとにいろいろな間取りの家を建てますが、施主様にとっては
一生に一度の唯一の間取りなのです。今、私達が建てる家はこれから何世代もの
未来に引き継がれ多くの人々の住まいとして存在し続けるそんな家なのです。

 「柱千本の家」が本当に良くなって味わい深くなるのは随分先の事です。ワインが
樽の中で長い年月をかけてゆっくりと熟成し素晴らしいものに変化していくのに
似ています。しかし、どんなワインでも年月さえかければ良いワインになるわけでは
ありません。長い年月に耐え続けその長い・・・・・・時間さえも見方にして
成長する要素をもったものだけが素晴らしいものになるのです。

 良い家も良いワインも最初が決め手です。ゆっくりと熟成していくのを
楽しみながら待つ、そんな家をお客様と一緒に造って行きたいと思っています。

2012年6月15日金曜日

桧の柱を何千本も使って建てる家


 この家は坪当たり約1.5トンものCO2を固定化します。
そして建てて住むことが環境に貢献することになります。



 「森に囲まれているよう」「夢のような空間」「こんな家に住みたかった」
「理想のものが見つかった」「こんな癒され感にひたれるなんて」
「小さな暖房機で寒さを感じないのはなぜですか」

見学にいらっしゃった皆様の感想です。
住んでいるお客様も同じ事をおっしゃいます。



 日本の森を守りたいとの思いで始まった家造りが、こんなに多くの方に
支持されるとは思ってもみませんでした。
より多くの方々に満足して住んで頂けるようさらに研究開発しています。
今までなかった空間です。是非見学に来てください。お待ちしています。

2012年6月14日木曜日

6月14日の工場/長野県栄村H様邸パネル進行状況

床パネル
1階2階の床パネルが完成
しました。
桧に比べ杉は軽いのですが
それでも150ミリ×105ミリ×4000ミリの
材料はずっしりと重くて
1枚のパネルを完成させるのに
半日ががりです。
出来た床パネルは7メートル
以上です。





壁パネル
1階の間仕切り壁も大体出来
1階の外壁用の壁作りに入りましたが
大量に消費するので材料が
間に合わず今搬入を待っている
状態です。









電線を通すパイプ
部屋の間仕切りになるパネルには
電線を通します。
そのために パネルを組む時に
溝を掘ってパイプを埋め込んで
います。
設計寸法に裁断した後電線を
入れます。








2012年6月11日月曜日

物語の生まれる家




柱千本の家」には小さなお子さんがいる方もいらっしゃいます。
その家がどんな家かということが子供の成長していく過程で大変重要な要素に
なるということを書いる人がありました。
 自然素材で出来ている事は言うまでもありませんがそれだけではありません。
その家にどんな歴史があるのか、どんな物語があるのか・・・。子供の時には
分からなくても大人になった時、人の親になった時に何か感じる物がある。
そんな家を建てたい・・・。
 自分の育った家は、お祖父さんが若い時に建てた家をお父さんが引き継いで
今、自分が息子に譲ろうとしている。家全体が漆塗りのように艶があり
祖父、父、自分と三代に渡る長い年月が醸し出した重厚な飴色で統一された
文化財のような家、子供の頃はハイカラな友達の家を羨ましく思ったものだが
今は祖父の建ててくれたこの家は何物にも変え難い大切な祖父からの
贈り物であると心から思っている。息子もいつかこの家を子供に譲る時が
くるだろうが今の自分の様に心より喜びと建てた先祖に感謝の気持ちをもって
譲っていくだろう。

柱千本の家」はこんな物語の生まれる家を目指しています。

2012年6月8日金曜日

"柱千本の家”が住む人の健康を守ってくれる


 この事について今回は少し踏み込んでみましょう。
独立行政法人森林総合研究所の研究結果によると、気管支喘息
アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎等のアレルギー疾患の5090%が
ダニにより引き起こされているそうです。
近年は家の構造上ダニが住み易くなって知らない内にダニ被害に
あっている方が増えているのが実態です。

 これらのダニの行動抑制効果の研究がなされました。
結果は驚くほどの効果があり34日のうちに殆どのダニが動けなくなり
高い抑制効果がある事が解りました。
O-157や院内感染(MRSA)に対しても、桧からの抽出成分が
強い抑制効果を発揮することが学会などで発表されています。

 弊社の建築事例の中からも、健康に関する良い事例が生まれています。
家が健康を守ってくれる・・・。この事がより多くの方々の幸せな家庭
づくりの基礎となることを信じて“柱千本の家”造りを
頑張っていきたいと思っています。

2012年6月6日水曜日

土地探し

O様と土地を案内する弊社社長
愛知県から恵那への移住を希望
されている方を恵那市北部の
土地へご案内いたしました。

これまでもいくつか回ったのですが
今回の場所は特に気に入られた
ご様子です。

写真ではわからないですが
正面に恵那山を望む
絶景ポイント。

しかも電気や水道もすぐ横を
走っていてライフラインも
整っています。


お花の先生でもあるO様は
しだれ桜の木が脇に植えてあるのを
見つけてさらにここでの生活の
想像が膨らんだようです。

「こんなところに住んだらどこにも
行きたくなくなっちゃうわね」

と、うれしそうなご様子でした。^^







2012年6月4日月曜日

壁が壊れない事が想定外!?


 木造の家の壁は、ある一定以上の力が加われば壊れるのが常識、壊れなければ
国からは認めてもらえません。このときの力とは1トンです。この1トンまで
耐える壁はたすき掛けに筋交いを入れた壁です。
これが国の認めた最大の強さを持った壁です。

 この度の津波で家がいとも簡単に壊れ、押し流されていましたが、このとき
1平方メートルに30トンの力が加わっていたといいます。何の抵抗もせずに
壊れ、流されていって当たり前の強さだったのです。

 実は「柱千本の家」の壁は、強すぎて国からは認めてもらえません。
「そんな強さの壁は法律を作ったときには有りませんでしたので想定外です。
認めてもらいたければあなたが法律を作って持って来てください」
国土交通省の答えです。

 破壊実験をして下さった名古屋工業大学の先生は「この工法で建てたら
原理的に壊れません」と言われ国が定めた試験方法では破壊不能でした。

 こんなにも強い工法の木の家が、何世代にも渡って使い続けられるよう
更に工夫を重ねていきたいと思っています。

2012年6月1日金曜日

木製倉庫完成

木製倉庫の完成!
随分とお待たせいたしました。

倉庫が完成いたしました。
急ぎの現場が重なってしまい
倉庫の最後の仕上げを
待っていただいていたのです。

「お待たせして申し訳ありません」

とお待ちいただいていた時に
申し上げると

「美容院の完成楽しみにしてるよ。
ブログ見てるからね!」

と言ってくださいました。

本当にありがたいお客さまです。


美容院をどうしても開店に間に合わせなく
てはいけなくて 恵那のM様にも
ご迷惑をかけたし 終の住処のご自身での
建築を楽しみにしていたSさんにも人員を
まわして頂き本当に感謝です。





倉庫側面
板張りの上部は透明のポリカーボネイト
を張ってあるので倉庫の中が
明るいです。












 妻の部分(三角のところ)は
金網が張ってあって
風が抜けるような設計。















家庭菜園にはいちごやジャガイモ
沢山の野菜が育ててあります。

恵那での田舎暮らしの充実ぶりが
おうちのまわりに現れていました。


次はお子様用のちいさなおうちの
ご注文がありました。

骨組みだけこちらでつくり
壁の板張りなどは お父さんと
息子さんで楽しむそうです。