2017年2月16日木曜日

宮古島便り (7)

構音障害の訓練 (2)

雪国Aさんは奥さんが先生に
なって言葉の訓練です。
先生ぶりが板についてきて
夫婦で息の合った授業です。

今日は50音がかなり上達したので文章を読む練習です。
リハビリ病院で言語聴覚士の指導で言葉の訓練をしましたが
コミニケーション能力は少しの改善もありませんでした。

50音を教えることなく絵カードによる会話レッスンで
言葉の基本である50音が自分流の発音になり意味不明の
音の羅列になりコミニケーションが全くとれなくなってしまったのです

口腔内筋肉の50音を構成する一覧表に間違ったデーター
を書き込んでしまったのです。
正しい音は適切な指導者の元でしなければ正しく音を
発するようにはなれません。
雪国Aさんはこの指導者に恵まれなかったため正しい
一覧表ができないばかりか間違ったデーターで一覧表を
作ってしまいました。

一度作ったデーターを修復するのは大変です。
そのデーターの修復作業の先生が奥さんなのです。
朝食を終えるとすぐに授業が始まります。
始めてから今日で九日めです。
雪国Aさんの進歩はめざましく50音はほぼ理解できるまでになり写真の文章朗読練習になりました。

間違ったデーターが無く 白紙状態なら50音を学ぶのは
難しくはありませんが雪国Aさんはリハビリ病院で受けた
リハビリでできてしまったデーターの作り直しのため
毎日2時間ほどをかけ今日に至りました。

言語聴覚士の方も自分が指導したことで患者が苦労している
ことなど思いもよらぬことでしょう。
脳卒中の後遺症のせいだから言葉を話すことが難しくなってしまったのだから仕方ないと思っていると思います。

何ヶ月も指導してもコミニケーションがとれなかった患者が
一ヶ月もしないうちに会話を不自由なくできるようになるなど理解できないと思います。

指導能力が無かったわけではありません。
学校で学んだ指導方法が間違っていたのです。
雪国Aさんも被害者ですが指導者も被害者なのです。
加害者はいないのでしょうか、

雪国Aさんを指導しているのはリハビリの素人の奥さんです
その奥さんの指導で驚くような改善をしているのです。
誰がするかでなく方法が正しいか、正しくないか、だけなのです。

このブログを読んでいる方の中にも言語障害の方があるかも
しれませんが正しい指導さえ受ければ経過年数に関係なく
改善しますから希望を持ってください。

ブーゲンビリアの花 島のそこかしこで咲いています。

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