2017年2月24日金曜日

宮古島便り (15)

「奇跡の復活」より (2)

本の中から抜粋して
掲載します (2)



第9章
[新しい人生への第一歩]

その 2


ただ、私が手足を動かそうとすることを繰り返すだけで、それを行うプログラムを自動で生成します。私はプログラムの作り方など全く知りません、ただ動かそうと動くまで試みただけです。

新しく出来た一歳の脳に仕組まれていたプログラム自動作成機能が働き、手の指、腕、自立して座っている事、足の動き、バランスを保って立つ事、などどれをとっても最初は不可能と思えるような事のプログラムを作ってきました。
これから生きていく時間の長さからすれば、一瞬のうちに手足の機能を回復させました。

生命の神秘としか言いようのない、驚嘆するしくみです。脳に障害がおきた場合にそなえて、私たちの脳には、何にも頼らず元の機能を回復する機能が、そなわっていたのです。

ただ人類はそのことに気付き始めたばかりなのです。それを生かす方法までには、まだ辿りついていません、生きていくうえで最重要な脳であるがゆえに、脳に何か起こって行動出来なくなって、生命の維持に支障が出た場合を想定し、この危機から我々を救うべく、機能が埋め込まれていたのです。

私たちの体は超精密な機械です。それを動かし制御するのはものすごく高性能なコンピューターである、脳です。そこの一部が突然壊れてしまったのが私なのです。
超精密な機械の私も、コンピューターが壊れて電池のきれたロボットになってしまいました。
ところが、そのコンピューターは自ら修復し、その故障した部分を新品と交換し、配線も、し直して正常に動くように、短時間で修理してしまったのです。

動かそうと試み試行錯誤を繰り返すのは結果の見えない途中では其のこと自体が無駄な努力に思え空しく情けなく、とてもこんなことで動くようになる訳がないとあきらめたくなると思います。無理もありません。
なったものにしかその気持ちはわかりません、ですがその無駄にしか思えない努力の向こうには誰も体験した事のない素晴らしい世界が待っているのです。

それは誰にも体験できる世界ではありません、あなただけに開かれた、言葉では語れない感動と感謝に満ちた素晴らしい世界なのです。

そこへの切符をあなたは手にしているのです。選ばれたのです。素晴らしい世界の客人として。
真っ暗なトンネルの中ですが、出た途端一瞬にして目の前にその素晴らしい世界が広がるのです。
一生懸命努力しているあなたにとって、真っ暗なトンネルはどこまでも続いているのではありません、あなたの努力に比例して出口は確実に近づいてきているのです。
不運をなげいているかもしれませんが、あなたの運は正反対なのです、其のことを
実感する時が必ず来ます。それを信じて努力して下さい

マリンブルーの明るく透き通る宮古の海


0 件のコメント: