2017年1月20日金曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|痙縮からの脱出

脳卒中発症後、関節が固まるとか
筋肉が固まるなどと聞きますが

生きている人間の関節が固まったり

筋肉が固まってしまうなどあり得ないことです。

そのように見えるのは

痙縮状態になり脳の指示により筋肉を
一定の長さに保っていることで起こることです。

痙縮は解くことはできますが大変な
努力を要します。

脳卒中の後遺症麻痺からの復活は痙縮との
戦いが全てであるといっても過言ではありません。

痙縮がなく麻痺だけであるならそこからの
復活はそんなに難しくはありません。
私が行っている訓練教室に来られる方は全員
痙縮状態です。

なぜ痙縮になるのか原因の解明がなされていないので
当然防止策も取れないことが最大の原因です。

私が述べている原因も防止策も医学的にみとめられているもの
ではありません。

私が述べていることが少しでも医学の中に有れば
痙縮の起こることは格段に減少するでしょう。

痙縮の本当の原因は無知にあるのです。
知ってさえいれば防げるのです。

急性期病院を退院時点ではまだ痙縮は
起こっていない人が多いのです。
リハビリ病院に入院してから麻痺が痙縮に
移行するケースがほとんどではないでしょうか。

麻痺からの復活訓練と痙縮からの復活訓練では
難易度が根本的に違います。

絵を描くことに例えれば
麻痺からの訓練は白紙の紙に絵を描くのと同じですが
痙縮からの訓練はすでに絵の描かれた紙に絵を描くのと同じなのです。

最初にすることはすでに書かれた絵を消し去る作業です。
この作業に用いる消しゴムのように便利なものはありません。

元のように綺麗な白紙にしなければよい絵を描くことはできません。
描かれた絵を消してきれいな白紙に戻すことは消す道具が無い
現状ではほぼ不可能なことです。綺麗な絵を描くことは諦めざるを得ません。


話を脳に戻せば
麻痺は手足を動かすプログラムが脳の運動野に何も無い状態です。

痙縮は脳が筋肉を制御するプログラムを脳自身が作ってしまった状態です。
このプログラムには誤りが多くあり欠陥プログラムなのです

コンピューターであれば不要なプログラムなどの削除は簡単ですが
脳の場合は削除の方法がありません。

痙縮のプログラムはリハビリ中に出来上がってくるのです。
このプログラムを削除しなければ新しいプログラムを作ることは
できません。

私の述べている原因が正しければ防ぐことは容易ですが
私の説が正しいと証明できるものを私は持っていません。

リハビリ病院の施術師の方々は学んだ施術を正しいと信じて
日々麻痺と格闘してくださっています。

麻痺を治して患者と一緒に喜べたらどんなにいいでしょう。
それを夢見て施術師の道を選ばれたのです。

私が入院したリハビリ病院で最初に受けたショックは完全に治っている
人がいないことでした。

施術師が悪いのか病院が悪いのか、いえ、どちらでもありません。

罪なのは復活させる技術の無いことです。
リハビリ難民と言われる人々が百万人の単位になっている日本です。
一刻の猶予もできません。技術の開発こそが最優先課題なのです。

この現実の前に私の力はあまりにも微力ですが
訓練教室では新しいプログラムづくりに成功して希望を見出し訓練に
励んでいる方々に勇気を
もらいながらの毎日です。

脳卒中の後遺症麻痺は
経過年数に関係なく改善は可能ですが
正しい訓練法での訓練と
本人のたゆまぬ努力の継続なくしては
達成できません。
通常のリハビリではほとんど不可能です
本人の絶対治したいという強い気持ちと
訓練を継続する強い信念があれば
必ず麻痺は改善できます。
私に逢われた方々の改善する様子を見ていて
麻痺は改善できるという確信が日々増しています。

私達人間は素晴らしい生き物です。
素晴らしい能力を持たされてこの世に
出現していたのです。
今までそのことに気付いていなかっただけです。

経過年数に関係なく改善する事例に出会う度に
そんなことを思っています。

































2017年1月17日火曜日

 堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|なぜ痙縮は起こるか (3)

私の記事を多くの方が見てくださっていますが
それだけこの記事を必要とされている人が多いということ
かと思うと身の引き締まる思いです。

私が書くことは私自身の体験から得たことで
学術的な裏付けがあるわけではありません。

したがって医学的には間違っていたり
常識から逸脱していることも多くあると思います。
ほとんどが一般常識、医学的にはあり得ない
話ばかりになると思います。


非常識な話ばかりですがお読みになってのご意見
などありましたら
是非コメント下されば幸いです。


今日は動因痙縮の話をします。
静因痙縮は手足を動かさずにいたことが原因ですが
動因痙縮は動かそうとしたことにより痙縮が起こったのです。

手足を動かす筋肉は全て一対で仕事をしています。

指を握る動作をするときは開く動作をする筋肉はフリーモード
になり伸長し握る動作筋肉は伸縮します、指の曲げ伸ばしは
二つの筋肉が、一つが伸縮しもう一つは伸長しています。

一対の筋肉は、おのおの必ず反対の動作モードでなければならないのに、

同一モードになってしまうことにより動作不能に陥ってしまった
現象が因痙なのです。

麻痺状態で痙縮も起こしてないときは一対の筋肉の

どちらにも脳から信号を送ることができない状態ですから
動かすことはできません。動かさずに静かにしていれば
静因痙縮を起こします。

因痙はなぜ起きたのでしょう。

麻痺している部位を動かそうとしたことが原因ですが
その動かし方に間違いがあるのです。
麻痺部位を力を入れて一生懸命動かそうとすることは
絶対にしてはいけません。

力を入れずに動くイメージを頭に描き何度でも動くように

念じる。何千、何万回も念じます。

力をいれて動かそうと踏ん張るようなリハビリはしないでください

それをすると一対の筋肉のどちらにも同時に同じ信号を送る
ことを脳がするようになってしまいます。一対の筋肉は常に
反作用をして仕事をしていますから同じ信号が来れば互いに
引き合うばかりで仕事はできなくなってしまいます。

麻痺を回復させようと一生懸命力を入れて動かそうとしたことが

あだになって因痙がおきてしまったのです。
そうなると動かそうとしても麻痺部位は動くことができません。
痙縮を解いて動くようにするのは大変な労力を要します。

一対の筋肉の位置は骨に対して表裏の位置関係で離れていますがそこから出ている神経は

脳のなかにはいると一組になり同じ場所で隣接しています。
このことが因痙をおこす要因にもなっているのです。
力いっぱい動かそうとすると強い信号を流そうとしますから
流していけない隣接したもう一方にも信号が流れ一対の筋肉は反作用ができなくなってしまうのです

一方がONの時もう一方は必ずOFFになっていないといけないのに両方がONになってしまうことが因痙なのです

脳はこの動作をプログラムとして記憶し次回も同じように

繰り返すようになってしまいます、動かそうとしたことが
原因になって因痙を起こし動かなくなってしまうなんて
本当に悲しいことです。


動かそうと力を入れてはいけません
      取り返しのつかないことになります。


力を入れなくても動くようになります
      動くイメージを描き念じてください
        動いて 動いて と 必ず応えて
          くれることを信じて。






















2017年1月14日土曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|なぜ痙縮は起こるか (2)

宮古島に訓練教室を移す準備に行って来ました。
多くの協力してくださる方々と縁ができ、ますます宮古島が
素敵な場所になりました。

早く宮古島で訓練開始ができ宮古島だよりを発信するよう努力しなければ

の気持ちでいっぱいになりました。

痙縮の話をしましょう。

痙縮は絶対に起こしてはいけません。
起こしたら後が大変です痙縮からの完全脱出は
不可能と思ってください。正しい訓練をすれば
可能ですが、本人の大変な努力と時間が必要になります。


痙縮は防ぐことできるのです。

私は痙縮の起こる原因を大きく二つに分けて考えています。


静因痙縮 と 動因痙縮の二つです。この言葉は医学用語では

あのませんが私はそう呼んでいます。今回は静因痙縮について話します。



静因痙縮


脳卒中発症後、手 足 口などを動かすことなく過ごしていると起こります。


指を握ったままでいると指を伸ばして広げられなくなります。

開いたままでいると指を曲げることができなくなります。
肘を肩の脱臼防止で三角巾で釣っていると肘が曲がったままになります。


手の痙縮を防止するには


麻痺してない手で麻痺手の位置を大きく変えます可動範囲いっぱいに動かします。

最低でも5分に一度は位置を変えてください。
指は開いたり閉じたりさせて下さい。
脱臼防止の三角巾はトイレに行くなど必要時以外はしないでください



口を閉じたままか開いたままでいると言葉を発しにくくなります。

嚥下障害を起こしやすい人で普通に食べることができなくなって
パイプなどを通しての流動食の場合は特に気を付けないといけません


口の痙縮を防止するには


時々口を大きく開けるようにすることを
していないといけません。
声を出さないでもいいので口を大きく開けて歌を歌います。
本の朗読もいいですが病室で行いますから声は出さずに
口だけなるべく大きく動かして読みます。


足の場合は麻痺して動かないままに膝を曲げていると伸ばしずらく

伸ばしたままでいるとまげにくくなります。
足首も動かさないままでいるといけません。
リハビリで足に装具をつけると足首 膝 股関節などに運動制限がかかり
取り返しのつかない障害が残ります。


足の痙縮を防止するには


足の場合は股関節からつま先まで関節が幾つもありますから

ベットで寝ていながらどの関節も動かします。
後遺症麻痺で自分では動かせなくなりますから付き添いの家族が
動かしてください。

動かし方は反復訓練のように動かすのでなくなるべく関節の可動範囲いっぱいに

動かします。

膝の場合は足をまっすぐに伸ばしていたり 膝を曲げていたりを5分に一回程度

交互にします。
付き添いのない場合は麻痺してないほうの足や手を使って動かします。


静因痙縮は動かさないでいることが原因ですから動かしてさえいれば

防ぐことができます。

どのくらいの頻度で動かせばいいのかは詳しくわかりませんがこれからの

研究課題です。同じ態勢で長時間過ごすことは大変危険であることが
分かっていただければいいと思います。

痙縮は防げますが一般の知識ではありませんので病院などの医療関係者が


指導することはないかもしれません。全て本人次第です。外因は

ありません。静因痙縮は起こすも起こさないもすべて自分です

自分の身体は自分で守りましょう。














2017年1月8日日曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|2017年訓練 事始め

2017年の訓練はじめを行いました。
おめでとうございますと大きな挨拶でマー君も元気な笑顔です。
関西からも 愛知からも そして地元からも
狭い部屋は元気な顔でいっぱいです。

装具不要になり普通の靴を履いて歩けるようになった皆です。

今日は手の訓練です。
正月休みに指を動く様にしてきて下さいという
宿題はできたでしょうか。

リハビリ病院を退院時に手が動かない場合
動く様になることはほとんどないのが現実ですがどうなったのでしょう。手の先で指が動いています。まだ動くというにはかすかですが確かに動いています、屈伸5ミリほどですがとても大きな進歩です。

宿題を出した4人全員が動く様になったのです。
麻痺し握りしめ状態になってしまった指が動く様になるのはとても大変なことです。

その指が動かそうとすれば反応して動く様になっているではありませんか。

まだかすかな動きですが実用的に動く様にする入り口にはこれたのです。

 ここまでくれば忍耐強く訓練すれば指が仕事をしてくれるようになるのも夢ではありません。指が仕事をするようになれば腕は動く様になります。

ここは訓練方法によっては麻痺から復活できるという事の
証明場所なのです。

今年もいろいろな麻痺から復活し、方法の正しさを証明してくれる人が何人も出現することでしょう。楽しみです。

訓練室は動く様になった自分の指と真剣に向き合う姿と笑顔でいっぱいでした。

一人ずつ見せてもらいます。みなさん握ったままの状態でしたが其れが改善

2017年1月6日金曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|なぜ痙縮は起こるのか (1)


脳の中のメカニズムを本当の意味で解明した人は現在誰もいません。

したがって脳内で起こることの解明はできないままに
推論での話が確定事項のようになっているだけです。

指一つ動かすのに脳はどのようにして信号をつくり
神経に流しているのかはまだ解明されていません。

解明されたことは脳のどの部分が働いたかということが
分かりかけてきたにすぎません。

例えば
コンピューターのプリント基板にある部品の役割が
分かりかけてきたくらいのレベルの話なのです。

その部品の内部でどんなことが起こりどんな仕組みで
信号が発生したのかなど、はかり知ることも
想像すらできないレベルが今の脳科学の現状でしょう。

こんなことを書くとそんなことはない脳科学は
素晴らしい進歩をしているではないかと
反論される方も大勢おられることでしょう。

コンピューターに例をとればプログラムのことは無しにして
コンピューターを論じ合っているのと同じです。

プログラムなしにはコンピューターは動きませんが
そのプログラムを目で見ることはできません。

メモリーをどんなに分解してもその中にあるプログラムを
目で見て理解することはできません。
見えたとしても意味不明の電位差の羅列にすぎません。
専用のソフトなしには理解不能なのです

我々人類が作り出したものでさえわからないのです。
人の脳内プログラムを翻訳するソフトなどありません。

脳内で最重要なのはプログラムですがそれを
論じている脳科学者を私は知りません。

人間の制作には関わっていない人類が脳の中の構造をやっと
解明しかけた状態が今なのです。

脳内にどんなプログラムがありどんなことが書かれ
作動しているかなど永久に解明されないでしょう。

がしかしそのプログラムなしでは私たちは一時も
生命を維持することはできません。

脳卒中はその大事なプログラム消失の事態になってしまうことなのです。

私たちは神経の接続によるネットワークで動いているのでなく
動かしている本質はプログラムそのものです。

動かなくなる原因は神経ではなくプログラムに
異常が発生したか消失してしまったかなのです。

私のリハビリ訓練は手足を動かしているのは
プログラムであるということが根底にあってすべてのことを
行っていますのでこれからの話はそのことを念頭に置いて
もらわないと理解できなく同意もできないと思います。


今日はこれからの話のプロローグです。

これからも素人のたわごとと、笑いながら聞いてやってください。







2017年1月4日水曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|なぜリハビリが難しいのか

昨年は皆様のリハビリ訓練を指導させていただいて複雑な気持ちに
なることが多い一年でした。

急性期病院を退院した時には見られなかった痙縮が

リハビリ病院を退院した時には
手にも足にも表れている例に出会ったのです。

急性期病院にいる間は家族に痙縮防止の方法を学んでもらって実施したのですが

リハビリ病院では家族の付き添いはできず痙縮防止ができなかったのです。

二組の家族に痙縮防止法をしてもらった二例ともにリハビリ病院入院時にはなかった

痙縮が退院時には発生していたのです。

痙縮が有ると無いでは復活訓練の難易度に天と地ほどの差があります。


痙縮は防止できますがその方法が分からないのでしょう。

防止は決して難しいことではありません。
知っているかいないかの問題です。

麻痺を改善させるのはそんなに難しいことではありませんが

痙縮を取り除くことは容易ではありません。

堀尾式復活教室でのリハビリ訓練の難しさはこの痙縮をどうするかが

全てであるといっても過言ではありません。

痙縮がなければ麻痺からの復活は容易です。


絶対に痙縮は防がないといけません。


痙縮の発生メカニズムと防止法を次回から


書きますので参考にし

てください。


2017年1月3日火曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|あけましておめでとうございます  

  今年も麻痺で不自由する人の居ない社会を目指して
歩いていこうと思っていますのでよろしくお願いします。
今年から私(堀尾)も書きますので読んでください。
困っていることわからないことなどコメント
していただければお答えします。

二月から四月まで中津川での訓練教室を沖縄県の宮古島に移します。
冬の間、暖かいところで訓練します。今決まっているのは雪国の58歳の男性です。
ご夫婦で三か月間宮古島にリハビリ移住です。

宮古島は亜熱帯に属し冬のリハビリには最適の場所です。

男性はリハビリ入院中ですが家庭内自立を目指して訓練してもらいます。
訓練の様子や宮古島のことなど書きますので読んで下さい