そろそろ薪ストーブが恋しい
季節となりました。
パネルにはなれなかった
端材もこうして
燃料となって活かす
ことができます。
自然の恵みって
有り難いですね。
床パネルの製作に入りました。
選別した木材をモルダー
という4面を削る機械に通し
10センチ角の柱を作ります。
柱にボルトを通す
穴をドリルで開けます。
圧縮をかけ
出来上がった床パネル
この厚みが床の厚みに
なります。
木そのものが断熱材となり
蓄熱材にもなります。
この床に寝転がると
とっても気持ちがいいですよ^^
しばらく振りのブログになります。
楽しみにして下さっていた方
申し訳ありませんでした。^^;
今、取り掛かっている家のお客様は
 |
| 床用、壁用と仕分けの作業 |
名古屋に住んで
いらっしゃいますが
島根県のしんじ湖のそばに建築を
計画されています。
I様は”水の浄化”ということを軸に
仕事をしてこられ
いままでやってきた実績や知識を
しんじ湖に注ぎ 減少してしまった
シジミをもう一度復活させたい。
とのことです。
海や川や湖の浄化には
山が健康で
ある事が不可欠なので
『柱千本の家』を島根でも
普及させたい!との思いで
選んでくださいました。
また、島根で漁業組合の方々とも
協力しながらプロジェクトを
進めるにあたって
「旅人ではだめなんだよ。向こうに
家を構えて自分の本気を
表さないと」というお気持ちで
小さな家を構えることとなりました。
私はこの家はI様の終の棲家とばかり
 |
| 約350本分の木材 |
思っていましたが、
120歳まで現役でいるおつもりの
I様にとっては、必要とあらば
他の湖でも同じ取り組みをする
お気持ちがあるようです。
たくさんの木材を使って
こんな家が出来るということを
島根の方にも知ってもらいたい。
とのことで10坪弱の家に
約600本もの材料を使います。
天井部分は通常板と断熱材を
使うのですが、
「天井も柱を使ったパネルでやりたい」
とのことで今回は天井のみ
サワラを使うことにいたしました。
サワラは桧に比べると軽いですし
水にも強いです。
どんな仕上がりになるか
楽しみですね。
午後からは
サヤデザインアソシエイツ
のサヤさんもいらして
リビングの照明器具の
取り付け位置の確認
その後カーテンの打合せ
リビングの掃きだし窓用
カーテンの
サヤさんの提案サンプル→
グリーンがお好きだという
奥様の好みに合わせ
ベージュの生地に
グリーンの生地を切り返して
オリジナルカーテンを
作るそう
木の家にピッタリな
ナチュラルな雰囲気で
出来上がるのが楽しみです。
今日は玄関扉が付きました。
もちろん これも桧で作った
お手製です。
玄関ポーチからの写真
ガラスのスリットが入って
います。
扉の周りはアクセントに
桧の板張りになっています。
厳しい暑さが続いていますが
外では浄化槽の工事が始まり
ました。
工事をしてくれているのは
松村様の友人でもある
株式会社サンユーさんです。
一日中建物南側の
炎天下の中での仕事ですが
頑張ってくれています。
この日は建具の取り付けを
行いました。
造り付けの食器棚の
下の部分に扉を
付けています。
松村様と社長の妹さん
夫婦も見学
この道50年以上の
建具職人です。
食器棚の扉は
自身でデザインして
作ってくれました。
高齢なので自分の体力と
相談しながら仕事を
してくれていますが
きっと
「これが最後の仕事になるかも
しれない」
と一軒一軒向かい合って
いるんだろうなあ。
と思います。
無事取り付いた扉の前で
満足そうな笑顔が印象的でした。
工事も終盤戦に入り
外壁がほぼ完成しました。
ご近所さんが通りがかりに
「いい色だねえ。」と
軽トラの窓越しに
声をかけてくださいました。
写真よりも実物のほうが
外壁の紺色
サッシのシルバーと
軒の木の部分の
対比が素敵です。
足場のあるうちに樋をつけます。
いよいよ足場をばらします。
ここ数日の暑さのなか
重い足場を片付けるのは
大変な作業。
私も苦手な作業です。
「足場がなくなると、良くなったねえ」
とつい言ってしまうのですが
足場は本当に縁の下の
力持ちです。
今まで高所の作業ができたのは
足場のおかげ。しかも
私達の命を守ってくれていた
大切な存在です。
感謝しながらひとつずつ
部材を片付けました。
感謝といえば
朝、松村様のお母様と
お話していた時
「建て始めた時は早く完成して
欲しいと思っていたけど
もうすぐ出来てしまうと思うと
みなさんに来てもらえなくなるから
なんだかさみしい」
とおっしゃて下さいました。
有り難い事です。