2017年1月31日火曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になりますよ (3 )

車椅子訓練法を施術士の皆様にも理解してもらわないと院内での訓練ができないと思いますので説明します。



車椅子訓練法には大きな目的が三つあります。

この訓練で得られる効果は四つあります。

目的 (1) 麻痺足と健足との筋力差の縮小

    (2)  右脳と左脳の連携プレーの訓練

    (3)  足関節(足首)・膝関節・股関節の稼働訓練


効果 (1) 立位では出来ない麻痺足の主要な筋肉のトレーニング
      により筋力差の縮小

    (2) 麻痺足と健足との交互運動のタイミング調整訓練
      が立位の歩行訓練前に転倒の危険なく完了する

    (3)足の主要三関節の稼働訓練が痙縮の誘発の恐れなく
      完了させることが出来る

    (4)動体バランスの訓練も同時に出来る。

上記の訓練がそれぞれ特別な訓練なく車椅子での歩行基礎訓練で自然に身に着けることが出来ます 
この訓練法が優れていることは患者本人が転倒の危険を感じないために身体を緊張させたり全身に力をいれて身構えたりすることなく楽な気分で行えるために痙縮の誘発の危険がなく長時間でもできることです。

説明が長くなりますが良く理解していただきたいので我慢して
読んでください。


目的 (1) 人は歩行時に使っている筋肉の運動量は移動距離に
       対して非常に小さく筋肉の訓練目的で歩行すれば
       多くの距離を移動しなければなりません
        
       片麻痺の者が歩行によって筋肉トレーニングなど
       不可能です

       車椅子歩行訓練は
       1・膝を伸ばすことから始めます。この時の稼働筋肉
         は大腿部前側にあります
       2・踵で床をとらえて車椅子を引き寄せて前進させます
         この時の稼働筋肉は大腿部裏側にあります
       3・車いすが前進すると爪先で押し出すように床を
         蹴るような動作になりますこの時の稼働筋肉は
         脹脛( ふくらはぎ )にあります
       4・次の動作のため大腿を持ち上げ1・の動作の
         準備をしますこの時の稼働筋肉は大腿の付け根
         から背骨に繋がるとても強力な筋肉です
         1・の時には爪先を上げて膝を伸ばしますが
         その時は、すね、にある筋肉が働きます。


足が車椅子を一足分進める間に脚にある主要な筋肉が幾つも
稼働することになります。足を動かす筋肉は全部で53もあります
脳は両足で100以上になる筋肉を絶妙なタイミングで交互に動かし歩行を実現しています。

目的(2)
はこの両足の交互動作のタイミング訓練を座っていて
車椅子を漕ぐことにより安全に実現できます。

目的(3)は上記の 1・2・3・4・の動作をすることにより各関節は
     必然的に動くことになり稼働訓練になるのです


歩行リハビリ訓練で立位ゃ歩行訓練に伴って装具をつけることは絶対にしてはいけません。装具をつけなければ危険と思われる
患者に立位や歩行行為を指導することは足の各筋肉を使うことを
放棄させると同じです。足の主要三関節の一つにギブスを装着し
関節の動きを固定すればその影響は他の二関節にもおよび 
足全体の動きを三関節とも稼働させずに足を運ぶ動きになります
よくあるぶんまわし歩行や腰で足を持ち上げて歩く歩き方を定着させることになります。

指導してほしいのは麻痺している足の主要筋肉の再稼働の
方法と必要性です大変忍耐力のいる訓練ですが
ベットのところでできるので方法だけ教えて自主訓練してもらえば
高次脳機能障害さえなければ人によって時間差はありますができるようになります。


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