2012年5月18日金曜日

檜の驚くべき耐久性


 今回は檜の素晴らしさの中のひとつ、耐久性についてお話したいと思います。


世界遺産に指定されている奈良の法隆寺は世界最古の木造建築です。この法隆寺の
 心柱はいったいどのくらい前に切り出されたのでしょう。
 年輪年代法によると西暦594年に伐採された、1414年も昔のものだったのです。
 この檜は1414年間建物を支え続けこれからもずっと生き続けて行くことでしょう
なんとすごいことでしょうか。

3mm削れば今でも檜の香りがするといわれます。檜は伐採されると成長は
止まりますが木として生き続けるために強度を少しずつ増していきます。
200年~300年かけて23割ほど強くなります。そして、それから1200年ほど
かけてゆっくりと切り出された時の強さに戻っていきます。先程の法隆寺の
心柱も切り出された当時の強さに戻っていく途中にあるのです。


  現在の木造住宅の平均寿命は2030年です。人の寿命は海外よりも長い日本
ですが家の寿命は世界一短いのです。アメリカやヨーロッパの家は日本の何倍も
長生きします。
私たちが造る柱千本の家は檜の柱を10002000本も使用して一軒の家を建てます。
そして家の寿命は100200年と生き続けていけるように新しい考えを沢山
取り入れています。

 多くの大学の先生方に関心をもって見学にきていただいたり何人もの学生さんの
卒業論文の題材にもなりました。現在も論文の為の調査をお客様の協力のもと
進めている学生さんもいらっしゃいます。

それだけ檜には人の関心を惹きつけるものがあり未知の部分も多いということだと
思います。

そんな檜に係わっていける事を幸せに思い仕事をさせていただいている毎日です。

0 件のコメント: