2012年5月17日木曜日

快適な桧の家



 今までに建てさせて頂いたお客様の家に訪問すると、どなたも柱千本の家を選んで良かったとおっしゃいます。
毎日、桧に囲まれて暮らしている事が本当に嬉しい、そんな気持ちがものすごく伝わってきます。

何がそんなに満足度を高めるのでしょうか?


 木の暖かさ、木の癒し効果、見た目のぬくもり、丈夫さなどなど・・・
目や手触りなどの感触からの直接的な効果からくる
満足感などによるものだということは想像できます。ですが、それだけでしょうか?
無意識的に体が何かの影響を受けそれによっていっそうの快適感を得ているのでは?


 そんな研究がなされ成果が出始めてきました。森林総合研究所の研究員である
宮崎良文氏*1は、木材・森林と快適性の関係について研究をされています。
その研究によると脳活動・自律神経活動を調べることによりその人が快適と
感じているかどうが分かるようになってきました。
それによると木に囲まれた空間に居ると最高血圧は下がり脳活動は沈静化し、
木の使用割合が多くなるほどわくわくした気持ちになると報告されています。
それが木の家に住んでいる喜びや満足感につながっているのでしょう。

「千本以上の桧と一緒に暮らしているなんて、本当に幸せです。
皆がこんな家に住めたらいいのにね。なんだか私たちだけが
こんな家に住んでいるなんて皆さんに申し訳ないような気持ちになります」こんな事をおっしゃったお客様がいらっしゃいます。


 こんなにも沢山の桧を植えて育てて下さった先人達の労を一本でも
無駄にしないで、200年・300年ともつ本物の家造りをしなければと思いを
新たにする今日この頃です。


           *1医学博士「木材と森林浴の快適性増進効果の解明」で農林水産大臣賞を受賞

 

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