2015年9月7日月曜日

堀尾 憲市著『奇跡の復活』より  第1章”突然の一大事”

ある日突然、私は倒れてしまいました。

前触れらしきものもあったのですが
その時はまさか3~4時間後に人生最大の
危機がわが身を襲うなど、想像だにできず
テレビを見ながら寝てしまいました。

深夜、トイレに行きたくなり
立ち上がろうとしたら体が動きません。
もがけども、もがけども
すぐ近くのドアが果てしなく遠く
右の手だけが虚しく空を切るだけです。
苦しいこともありません。
痛いところもありません。
ただ体の自由が利きません。
気分が悪いわけでもないのに
何度も嘔吐します。

我が身の一大事。
これは脳卒中に違いない。
私は大声で隣の部屋にいる
息子の名を呼びました。


この大声が出たことが
私の命を救うことになりました。
私の場合は喋ることも
大きな声で呼ぶこともできたのです。
声に気付いた息子が要請した救急車で
私は隣町の市民病院神経外科へと
搬送されることになりました。
まさか自分が救急車で運ばれる事態が
発生するなど
想像したこともありませんでした・・・

2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

人間の本来持っているチカラを引き出すだけ。まさにその通りだと思います。ではその意識下にあるチカラをどう引き出すか?そこで「絶対に治すのだ」という意志が求められてくるのでしょう。この意志の前提になるのが「自立」つまり誰にも依存せず、自分自身で「立つ」という決意だと思われます。しかし現代人の依存心の根は大変深いものがあり、たとえ一時的にそう思っても、生まれてこの方培って染み付いてしまっている依存心はそう簡単には取れず、これが回復が一時的に滞った時などに、教えてくれている人への怒りなどとして現れてくることもあるでしょう。ここをしっかりと考えていく必要がありますね。「自立と再生」、この二つは切っても切れない関係にあると思います。

柱千本の家 さんのコメント...

Takashi KOBAYAKAWAさん、いつもコメントありがとうございます。
「依存心」というのは本人も気が付かない間に蝕まれていることがありますね。また、
「自立と再生」はリハビリだけでなく、親子関係やはたまた政府と国民の関係に至るまで
共通するキーワードのような気がします。