2012年9月12日水曜日

建築士試験

 9月9日の日曜日、建築士試験の2次、製図試験を受験してきました。

1次試験は7月に実施され何とか通過し、その後名古屋の資格の学校に通い製図の勉強を
しました。今年の課題はRC構造(コンクリート)のコミュニティ施設です。製図試験は製図板
を使って鉛筆で図面を描きあげます。

 今年から新試験ということもあり、内容が難しく皆さん苦戦されたようです。そういう私も
課題文の設計条件を満たす間取りを考えるのに苦労しました。複雑な課題文を読み解き
自分なりの間取りを1時間程度で考えなければいけないので本当に時間との戦いです。
先生には「自分が教えた5年間で一番宿題の図面を描いてきてくれた」と言っていただけた
ほど頑張って練習して綺麗に描けるようになったのに、本番では綺麗に描いている
余裕はなく、一番へたな図面になってしまいました。

また、最初は頭に入れていた設計条件の一つがああでもない、こうでもないと
あせっているうちに満たしていない事に家に帰ってから気がつきました。

「これは落ちたな・・・」とすっかりあきらめていましたら、今日先生に採点していただいたところ
まだ、可能性があるかもしれない。とのことでした。
ここはこういう考えでこうした。とかいろいろ説明していたら「小林さんはいい設計士になるよ」
とのお言葉をいただきました。自分ではまだまだだと思っていますが、先生の言葉が有り難かったです。


 すべてとは言わないですが、ほとんどの時間を勉強に費やして全力で取り組んだので
落ちたな。と思った時もさっぱりしていました。実力が足りなかったんだな。と後悔がなかったです。

それよりも、協力してくれた会社のみんなや、とっても優秀で素敵な講師の先生や
支えてもらった家族への感謝でいっぱいでした。

特に社長には本当にいろいろな取り計らいをしてもらっていたのですが、「落ちたと思います。」
と伝えると「もしかしたら一回で簡単に受かるより、あなたの人生にとってはこれだけ一つの
ことに集中してしかも挫折をする。という経験は何物にもにも変えられない経験になると
思うよ。人は経験したことしか身に付かないからね」
と言われました。


 

 
 今回コンクリート造りの建物を勉強することによって、さらに柱をパネル化して
コンクリートのような強度を出す柱千本の家の素晴らしさを再認識しました。
コンクリート造り(ラーメン構造)は丈夫ですが柱と梁に頼るので製図をする時も
結構太い柱が邪魔な存在でした。
それに、コンクリートは無機質ですので木質空間の柱千本の呼吸する空間とは雲泥の差だと
思います。 話は反れますが、幼稚園や学校ほど木質化が進めば子供たちも癒されるのでは
ないかな。と思っています。


 試験の結果は12月です。
結果はどうであれ、今まで勉強して得た知識と経験はこれから少しでも活かして行きたいと
思います。



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