2017年1月30日月曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|大変ではありますが元の身体になれますよ (2)

リハビリでの立位の練習はとても危険です
危険は転倒でなく痙縮の誘発です

痙縮は防ぐことが出来ますこのブログを遡ってみてください。

痙縮か麻痺だけかでは元の身体に戻るための難易度は
比較になりません。

麻痺は脳卒中の後遺症ですが痙縮は無知が原因です。

知識さえあれば防ぐことが出来ます。

患者のためを思って努力してくださっている施術士の皆様の行為が

逆に復活の最大の障害を誘発することに繋がるとは
何と皮肉なことでしょう。

施術士の皆様は患者が元の身体になって喜んでもらうことだけを

願って日々努力しておられるのです。

私がリハビリテーション病院で接した施術士の方々のこの道を選んだ理由は自らの体験や

家族や知人の体験などがきっかけとなった人が何人もおられました。
治したいのです。そして患者とともに喜びたいのですそのためにこの道を選んだのですから。


正しい訓練法で訓練すれば後遺症からの完全復活は可能なのです。

ですがその訓練法が無いのです。
その結果多くの不自由な人々が生まれてしまうのです


私が行っている訓練法では改善する人が多くいますがまだ一般的ではありません

常識とは正反対のこともありプロの方々には受け入れがたく
堀尾式訓練法を普及させることは容易でないかもしれませんが
堀尾式訓練法によって各地で改善する人たちに夢を託して麻痺で苦しむ人のいない社会を目指したいと思っています。


前置きが長くなってしまいました。


痙縮は少しずつ改善していく場合と突然解除され
跡形もなく完全に元にもどる場合があります。
どちらも訓練を継続することにより起こります。

歩行を奪われた患者にとって歩行はどうしても取り戻したいことです

歩行訓練で立って歩くことを訓練するのは足の基礎訓練終了後、最後の最後です、それまでは立位は絶対してはいけません。
取り返しのつかない結果を招きます。
装具をつけての立位ゃ歩行訓練は永久に元の身体には戻れなくする行為そのものです。


足の基礎訓練は前に書いた通りです。

基礎訓練が進んできたら
具体的に歩行の準備訓練をしていきます。
左右の足の筋力バランスを整えること、そして
麻痺足に脚運び(まねき)を教育することの二つが
大切な歩行のための準備です

左右の足の筋力差は、麻痺足ゼロ%、健足百%、の違いです

このままで体重をかけることは骨格に大変なダメージを与えます
すぐには障害はないかもしれませんが長い年月では無視できません。

準備訓練に最適な道具は 車椅子です

準備訓練にこれほど最適な道具はありません。

車いすに座ります やや前よりにすわります 

足置きのステップは起こしておいて足を直接床につけます。
裸足が良いのですができない場合は底の薄い履物を履きます

足で漕いで前に車椅子を進めます。

健足ではできますが麻痺足では進めることはできません。

今は出来なくても、どちらの足でも漕ぐことが出来るようになりますから
辛抱強く続けてください。

膝を伸ばして踵を床につけて車椅子を引き寄せます

麻痺足ではできませんから手で車椅子の車輪を回して
手伝います。
少しずつ車いすが前に移動し踵だけが床についていたのが
足裏全体になりもっと進むと爪先だけが床についている
状態になります。そうしたら爪先で床を後ろに蹴りだすようにして
車椅子を前に押し出します。

この動作を左右の足で交互にしながら車椅子を進めます


大事なことは膝を伸ばして踵から動きをはじめ最後は爪先で

車椅子を押し出す動作で終了することです

これは歩いている足の基本動作を麻痺足に訓練する最高の方法です

左右交互にしますから横から足を見ていると足は歩いているように見えます

自然に歩くことが身に付きます。


足が普通に歩いているように見えないといけません。


はじめは小幅でチョコ チョコとしかできない方も

慣れてくれば普通に歩いているように
動かすことが出来るようになります。

この訓練は足の痙縮解除にも大変有効です

一日何時間も練習してください

この訓練はかなりエネルギーのいる訓練ですから
身体は疲れご飯は美味しく夜はよく眠れるようになります。

疲れたら万歳の姿勢になり上体をのけぞらせて深呼吸をします
麻痺手も健手で持ち上げて万歳します
不思議と力が湧いて訓練を続けられます


車椅子訓練法に勝る歩行訓練はありません
堀尾式訓練法では車椅子歩行訓練は
最重要な訓練で最も効果的なメニューです


次回に車椅子訓練がなぜ良いのか
具体的に説明します。



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

続いてのご返事ありがとうございました。

立てば脳は転倒防止モードになり体中に力を入れて
必死に倒れないよう踏ん張ることになります

ということでしたが、
思い当たることがあります。
期間満了で退院させられると家の改修工事が終わって
おらず養生シートの段差だらけでかつブヨブヨで
手すりが付くはずだった16cmの段差を杖で越えないと
居間に行くことができませんでした。
既に三回ほどバランスを崩し転倒寸前でした。
それから足が動かなくなってしまいました。
未だ現在工事中です。

PTに止められていた車椅子足の訓練は
密かにやっていましたが、
爪先上げ(足関節)3cm
踵上げ(足関節) 5mm
膝の曲げ伸ばし(膝関節)出来るがすぐ倒れてしまう
大腿の上げ下ろし(股関節)3cmまで
車椅子のステップに足だけの力で載せられるようになり
前に2mくらい訓練で動くようになりましたが
家では車椅子に乗れない状況で
居間の椅子に座って固まっている
状態です。

堀尾さんのリハビリといえば念じていればよい
イメージがありましたが
やはり最低限自分の努力が必要ですね。
頑張ってみます。



匿名 さんのコメント...

今日、初めて、電話で、指導いただき、早速車椅子にての、基礎トレーニングをはじました、私は杖にての、歩行もしていますが、槌指と勁縮があります。改善目指し頑張ります。