2017年1月20日金曜日

堀尾式脳卒中の麻痺からの奇跡の復活|痙縮を防いで麻痺から復活を (2)

今日は足の話と歩くことの話をしましょう。

足といえばすぐに立つそして歩くと思いますが

足が麻痺した場合は立つことはおろか
歩く動作は足の全関節が意志通り自由に動かせるまでは
絶対にしてはいけません。
取り返しのつかないことになります。

足には歩くことで避けて通れない重要な関節が

三か所あります

下から

足関節(足首)
ひざ関節
股関節
の三つです

この三つは密接に連携していて

どれか一つに不具合があるとほかの二つにも
影響し足全体の脚運びが不自然になるか
最悪できなくなります。

足は左右が連携して交互に動きますが

この連携して動くことこそが足の訓練が
難しい一番の理由なのです。

手の訓練と比べたら足の訓練は難易度が

格段の差で高くなります。

現実には足は動くが手が動かない人のほうが

多いではないかという意見があると思いますが。

手は左右の連携に大変融通が利きますが(アバウトでもよい)

足は左右の動作に時間的誤差が限りなくゼロでなくてはならず
動作形態も左右に差が許されません。

当教室では歩くということの基準があります


1 ウエストのベルトラインが水平を保って前進できること

2 腰の高さが上下に波打たず歩けること


3    肩が左右に揺れず前進できること


この三つが完全にできなくてもできるだけできるよう努力するのが

歩くことの目標です。

脳卒中になる前には 1. 2. 3 の条件をほとんどの人は完全に実行できていたのです。
足が壊れたわけではありませんから脳内に元通りのプログラムさえできれば
元通り歩けるはずです。
完全に元通りとはいかなくてもすぐにはどちらが麻痺足だったのか他人に分からないようになってくださいというのが目標です。

ですが条件をクリヤーして歩けるようになる人はわずかか
いないに等しいのです。

リハビリ病院を退院して年数を経てこられる方々は見違えるように
改善しますが条件を三つともが完全にできるようになるのは至難の業です。

何が完全復活の障害になるのでしょうか。

どなたにもある痙縮がその障害になってしまうのです。
痙縮さえなければ完全復活はそんなに難しくはありません。

発症してまだ急性期病院にいる方は完全復活の可能性は
非常に大きいものがあります。

次回から歩くことへの完全復活を目指しての
訓練を詳しく解説しますので参考にしてください。

まだ痙縮を起こしていない方はぜひ参考にして
元通りの歩きを取り戻してください。


痙縮さえ起こしてなければ条件をクリヤーして
歩けるようになります。


















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