言語障害の話をします。
話をするには頭の中で質問の内容に合う言葉を探して文法通りに並べて言葉を発する器官に送りそこで音声となります。
言葉を発するまでには幾つもの手順を経ないとなりません。
その過程のどこに問題が生じたかによって症状は変わってきます。
その症状に合わせたリハビリでなくてはなりません。
(1) 質問の内容が理解できるかどうか
コミニケーションは相手の言っている内容を理解しなければ
成立しません。これができなくなる場合もあります。
(2) 質問の内容はわかるが答えがわからない。
簡単な答えのはずなのにわからない。
一見記憶喪失のように見えますがそうではありません。
(3) 答えはわかるがうまくまとまらない
とりとめのない話になったり、全く違う話になったりします
(4) ここまでは問題ないが言葉が相手に伝わらない
発音器官を操ることができない。これは構音障害です。
失語症は大きく分けると(1) (2) (3) (4) このようになると思いますが高次脳機能障害ともダブル場合もあり複雑です。
失語回復で重要なのは(1)~(4)のどれに当たるかで
訓練の内容は全く違ってきます。
雪国Aさんは(4)の状態で構音障害です。
リハビリ病院で受けた訓練は(1)の障害者向けの訓練でした
絵カードを見せられ それについての話を求められました
雪国Aさんは(4)以外は問題ありませんから答えはすぐわかりますが50音の発し方がわかりませんから一生懸命に伝えようとしました。その結果50音の発音が全く自己流の発音になってしまいました。その病院では50音の練習をすることを禁じられてしまい正しく発音する訓練の場もなかったのです。私には考えられないことですが多くの病院のこれが現実です。
次回は雪国Aさんが(4)克服のためにどんな訓練をしているか
お話しします。
下の写真はすぐ近くの畑一面に咲いている花です。
きょうも良い天気で周りは春です。
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