2014年10月14日火曜日

ご見学 NPO法人 恵那市坂折棚田保存会様






今日は棚田100選にも選ばれた
坂折棚田保存会のメンバーが
見学にいらっしゃいました。










理事長さんは何年も前から
地元のヒノキを切り出し
その材を使って、みなさんが
集う場所を作りたいと夢を
語っておられました。

今、棚田から見える景色は
緑一面のヒノキの山です。

戦後、必死に植えられたヒノキは
現在は有効に使われず
逆に山の環境を悪化させています。

理事長さんは
ここから見える景色を
四季折々に変化を
楽しめる山に変えたいと
思っていらっしゃるのです。

そして、体験施設を作ることで
田舎の生活や木の家の良さを
知ってもらって
この土地に移り住んでもらいたい。
と考えておられます。

そのためには
柱千本の家を建てて
たくさんの材を価値あるものとして
変化させ そのことがゆくゆくは
この地の環境を良くしていくことに
つながるようにしたいそうです。

私たちと全く同じ考えです。

以前は切り捨て間伐といって
棚田の見学者にお茶をふるまって
迎えている お茶番処
補助金をもらって間伐して
その木は山に捨てられていました。

何とか日本の大事な資源を有効に
使って 山を変えていきたい。
ということで 柱千本の家はスタートしました。

現在は利用間伐といって
使える木が間伐されて
使えない木が山に残る状態です。

間伐するというのは
良い木を大きく育てるためだったのではないでしょうか・・・

また、一方で安く売られた木が
ベニヤになったり燃料になったりしています。

もちろん、そういうものも必要でしょうが
立派に柱として第二の人生を歩けるものも
みんな切り刻まれてしまうのが
私は悲しいです。

木を使わせてもらうというのは
大変な思いをしながら植えた人、
育てた人の思いを背負い、そして
何より木自身のいのちを頂戴する行為です。

私はお客様に家を引き渡す前、
一本一本にお礼を言うつもりで
壁や床にオイルを塗っています。

家となった木たちが
住んでる人に喜ばれてるのを
みると 本当にうれしいのです。




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